ジャイアンツがペンスと1年契約 2年ぶりの古巣復帰

人気者のパブロ・サンドバルと再契約を結んだジャイアンツが、もう1人、サンフランシスコの人気者をチームに呼び戻した。日本時間2月8日、ジャイアンツはフリーエージェントのベテラン外野手、ハンター・ペンスと1年300万ドル+出来高で契約を結んだことを発表。2018年限りでジャイアンツを退団し、昨季はレンジャーズでプレイしたペンスだが、2年ぶりにジャイアンツのユニフォームを着ることになった。

ジャイアンツのファーハン・ザイディ野球部門社長は「ハンターを呼び戻すことができて嬉しいよ。彼はベテランとして経験やリーダーシップをこのチームにもたらしてくれると思うし、それは若手選手たちにとって大きな財産になると思う。ハンターが加わることで選手層が厚くなるし、左腕と対戦するときのオプションも増えるよね」と語り、37歳のベテラン外野手の復帰を歓迎した。

ペンスはジャイアンツの一員として2012年と2014年のワールドシリーズ制覇に貢献したものの、度重なる故障もあって2015年以降はパフォーマンスが低下。2018年限りでジャイアンツとの契約が終了し、もう二度とジャイアンツでプレイすることはないと思われていた。しかし、生まれ故郷のテキサスに本拠地を置くレンジャーズにマイナー契約で加入した昨季、83試合で打率.297、18本塁打、59打点、6盗塁、OPS.910と復活を遂げ、5年ぶり4度目のオールスター・ゲーム選出。さらに、「Sporting News」が選出するアメリカン・リーグのカムバック賞を受賞した。

年齢的にもレギュラーとしてのフル出場は難しいと思われるが、ペンスのエネルギッシュなプレイは停滞が続くチームに好影響を与えるに違いない。また、昨季は左腕に対して打率.327、8本塁打、OPS1.015の好成績を残しており、マディソン・バムガーナー(ダイヤモンドバックス)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)など好左腕が多い地区において、対左腕要員として貴重な戦力となりそうだ。

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