「昨年の1月移籍、高額選手TOP5」は今どうなっているのか?

先日締切の日を迎えた1月の移籍マーケット。シーズン半ばで戦力を補強できるのはこのタイミングだけということで、さまざまなクラブがそれぞれに動きを見せている。

そこで、今回は「2019年1月に行なわれた取引の中で最も高額だった選手たちはどうなったのか」という『Squawka』の記事から、トップ5を紹介したい。

5位:クシシュトフ・ピョンテク

2019年1月の移籍:ジェノア→ミラン

現所属:ヘルタ・ベルリン

結果:失敗

移籍金:3090万ポンド(およそ45億円)

2018-19シーズンの前半戦で21試合19ゴールととんでもないペースでネットを揺らしたポーランド人FW。一気に「レヴァンドフスキの後継者」として評価されるようになり、冬にはミランに大きな額で引き取られた。

後半戦でも11ゴールと得点力は衰えなかったものの、今季は突然失速。さらに先月ズラタン・イブラヒモヴィッチの加入でポジションを失ってしまい、すでに2700万ユーロ(およそ32.6億円)でヘルタ・ベルリンへと移籍している。

4位:ルーカス・パケタ

2019年1月の移籍:フラメンゴ→ミラン

現所属:ミラン

結果:失敗

移籍金:3140万ポンド(およそ45.7億円)

「カカ二世」という触れ込みでフラメンゴからミランへとやってきたルーカス・パケタ。まだ欧州での実績がないにもかかわらず、ピョンテクとほぼ同じ額で獲得された。

この22歳のブラジル人は今季まだ8試合しかスタメン出場がない状況で、セリエAに馴染めているとは言い難い。カカと比較するのは酷かもしれないが、すでに退団の噂が流れている。

3位:レアンドロ・パレデス

2019年1月の移籍:ゼニト→PSG

現所属:PSG

結果:失敗

移籍金:3470万ポンド(およそ50.5億円)

昨年のこの時期、PSGは本当に中盤の構成で苦しんでいた。怪我人は多く、アドリアン・ラビオは契約最終年度であるため使えず。守備的MFが全く足りない状況となっていた。イドリサ・グエイとアブドゥライ・ドゥクレに断られた後、PSGはパレデスに手を出した。

ロシアからやってきたパレデスは昨季出番を得たもののなかなかインパクトは残せず。半年遅れてやってきたイドリサ・グエイが中盤に定着したことにより、活躍の場を失ってしまった。

2位:パウリーニョ

2019年1月の移籍:バルセロナ→広州恒大

現所属:広州恒大

結果:成功?

移籍金:4420万ポンド(およそ64.3億円)

あの冬、最も意外な移籍はこれであったといえる。広州恒大からバルセロナにやってきたパウリーニョ。中国から来たということでファンからは不安の声も上がったが、プレーさせてみればすぐにフィットした。

ところが、なんと彼は昨年1月に古巣の広州恒大へと戻ることになった。その移籍金は4420万ポンドというとんでもない額で、どれだけ中国の王者が彼の存在を求めたかを示している。

パウリーニョにとってバルセロナにいたほうが良かったのか、それとも広州恒大に行ったほうが良かったのはともかく、選手としては中国で非常に活躍していることは確かだ。

1位:クリスティアン・プリシッチ

2019年1月の移籍:ドルトムント→チェルシー

現所属:チェルシー

結果:成功

移籍金:5800万ポンド(およそ84.4億円)

エデン・アザールの退団の噂が高まるにつれて、チェルシーは間違いなく焦りを抱いていただろう。しかも補強禁止処分が課せられる可能性もあったため、プリシッチを「半年間ドルトムントに貸し出す」という条件を呑んで獲得した。

今季フランク・ランパード監督の下で難しい状況もあったものの、プリシッチは新戦力が不在のチームでそれなりの活躍を見せている。アザールの後釜としてはやや期待はずれかもしれないが、時間さえ与えればもっと繁栄するはず。

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