ミニ講座《無症状でも膵(すい)臓に腫瘍があるかも?》

©株式会社VOTE FOR

音波検査やCTなどの画像診断の発達に伴い、無症状の人にも偶然病気が見つかる機会が増えています。その偶然見つかる病気の一つに、膵管内乳頭粘液性腫瘍(すいかんないにゅうとうねんえきせいしゅよう:以下、IPMN) があります。
IPMN は、膵臓内にある膵液が流れる管(膵管)に、粘液を産み出す腫瘍細胞が増殖する病気で、のう胞(液体の溜まったふくろ)を伴うことが多いです。のう胞が増大するものや、内部に結節(ポリープ状の隆起部分)があるときは、がんの合併の可能性もあります。そのため、半年に 1回程度の CTもしくは MRI による経過観察が推奨されています。のう胞の詳しい検査には超音波内視鏡検査が有用で、当院では必要に応じ富山大学附属病院膵胆道センターと協力し、早期発見・早期治療に努めています。
がんにつながる可能性もある IPMNですが、無症状のため日常生活で気付くことは難しい病気です。普段から定期的に健康診断を受けることをおすすめします。

大澤 消化器内科医師