加藤、水戸、鈴木、現新3氏が立候補を届け出 藤沢市長選

 任期満了に伴う藤沢市長選が9日告示され、いずれも無所属で、新人で元県議の加藤なを子氏(61)=共産党推薦=、新人で元衆院議員の水戸将史氏(57)、現職で3選を目指す鈴木恒夫氏(70)の3人(届け出順)が立候補を届け出た。投開票は16日。

 2期8年にわたる「鈴木市政」の継続か刷新かが問われる選挙。人口増が続く一方で高齢化が進展する市のかじ取りを巡り、各候補は独自の政策を訴える。

 加藤氏は子育て・福祉・暮らし優先を掲げる市民団体と連携。市議、県議の実績を基に、全員制中学校給食や高齢者バス助成制度の創設、村岡新駅建設計画の中止などを主張する。

 水戸氏は県議、国会議員時代からの支持者らに支えられた活動を展開。現市政に「提案型の政策」を示し、小学校給食無償化や行政の無駄遣いを排除する身を切る改革などを訴える。

 鈴木氏は自民や立憲民主党などの国会・地方議員らが支援。まちづくり推進や行政改革といった実績を強調し、市民参加型の五輪実現や地域包括ケアの充実を掲げている。

 8日現在の選挙人名簿登録者数は36万0675人(男17万7300人、女18万3375人)。期日前投票は10日から15日まで、市役所など市内6カ所で受け付ける。

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