西武松坂、初めて捕手座らせ実戦さながら熱投 ファンからの拍手に笑顔

今キャンプ初めて捕手を座らせ投球練習を行った西武・松坂大輔【写真:宮脇広久】

視察の侍J稲葉監督はブルペン入り前に立ち去り「見たかった…」

 西武に14年ぶりに復帰した松坂大輔投手が9日、宮崎・南郷キャンプで3度目のブルペン入り。捕手を立たせて8球後、初めて捕手を座らせ、変化球も交えて93球を投じた。振りかぶったり、あるいはセットポジションで打者を焦らすかのようになかなか投げなかったり、実戦さながら。終了後、見ていたファンから拍手が沸き起こり、松坂は思わず笑顔を見せた。

 この日は野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督が、建山義紀投手コーチ、井端弘和内野守備・走塁コーチとともに、視察に訪れた。松坂とも挨拶を交わしたが、松坂がブルペンに入ったのは、稲葉監督が広島のキャンプ地・日南へ向かい、南郷を立ち去った後。稲葉監督は「見たかったが、スケジュール上、しかたがない。今日は球団や監督への挨拶が目的。オープン戦などでの登板を見たい」と少し名残惜しそうだった。

 松坂は2000年シドニー五輪、04年アテネ五輪に日本代表のエースとして出場。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)には06年、09年の2度出場して連覇に貢献し、2大会連続MVPを受賞した。国際大会では無類の強さを発揮するだけに、東京五輪もひょっとするとひょっとする?(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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