日本女子全種目で金メダル ミキハウス勢が躍動<卓球・スペインオープン>

写真:優勝した橋本帆乃香(ミキハウス)/提供:ittfworld

<ITTFチャレンジ・スペインオープン 2020年2月4日〜2月8日>

2月8日、スペインオープンでは全試合が終了し、全6種目のチャンピオンが決定した。日本からはドイツオープンで活躍した及川瑞基(専修大学)ら男子選手4名と、全日本選手権女子ダブルス準優勝の芝田沙季(ミキハウス)と大藤沙月(ミキハウスJSC)を含めた女子選手7名が出場し、日本女子が全種目で金メダルを獲得する圧倒的な強さを見せた。

男子シングルス 試合結果

写真:及川瑞基(専修大学)/提供:ittfworld

男子シングルスの優勝はキリル・ゲラシメンコ(カザフスタン)で、ベネディクト・デューダ(ドイツ)が準優勝となった。ゲラシメンコは中陣から威力のある両ハンドドライブが持ち味で、引き合いのような激しいラリー戦では特に強さを見せる選手。一般のシングルスでは意外にも初めての優勝となった。

及川瑞基は2回戦で篠塚大登(愛工大名電高)をストレートで破って3回戦へと進むも、独特のフォームから巻き込みサーブを出すアントン・カールバーグ(スウェーデン)にストレートで完敗する結果となった。

またU21男子シングルスでは、一般シングルスベスト8のSIPOS Rares(ルーマニア)が優勝、19歳の左腕・MENG Fanbo(ドイツ)が準優勝となった。

横谷晟(愛工大名電高)はフルゲームを制しきれずに1回戦で敗退となった。曽根翔(愛工大名電高)は順調に勝ち進んだが、3回戦で準優勝のMENGにフルゲームの末敗れた。愛工大名電・最後の砦の篠塚大登はセンスあふれるプレーで勝ち進むも、準々決勝でMENGに敗れ、曽根の敵討ちとはならなかった。

女子シングルス 試合結果

写真:芝田沙季(ミキハウス)/提供:ittfworld

女子シングルスの優勝は、橋本帆乃香となった。わずか2ゲームしか落とさない圧巻の強さで優勝を手にした。準優勝はバック側の変化形表ソフトラバーを操るYANG Xiaoxin(モナコ)となった。

第2シードの芝田沙季は、2回戦でルーマニアの実力者ドデアン・モンテイロ(ルーマニア)とのフルゲームの激戦を制して準々決勝進出となるも、ペン表のテクニシャンであるシャン・シャオナ(ドイツ)に敗れてベスト8となった。

森さくら(日本生命)は、ともにTリーガーであるゼンジャン(シンガポール)と対決した。1ゲーム目を森が奪うも、そこから4ゲームをゼンが連取し、ゼンはそのまま準決勝まで進んだ。準決勝では橋本に敗れ、4強入りとなった。

一方U21では、第1シードの塩見真希(ミキハウス)が1ゲームしか落とさずに優勝を手にした。由本楓羽(貝塚第二中学校)は14歳ながら年上のヨーロッパ選手に競り勝ち、3回戦進出。3回戦では塩見に実力差を見せつけられたものの、堂々のベスト16となった。

ダブルス 試合結果

写真:大藤沙月(ミキハウスJSC・写真左)と芝田沙季(ミキハウス・写真右)/提供:ittfworld

男子ダブルスの優勝はノシャド・アラミヤン/ニマ・アラミヤン(イラン)、準優勝は白桄一/朴燦赫(韓国)となった。日本からは愛工大名電高ペアの篠塚大登/曽根翔が出場したが、1回戦で準優勝した韓国ペアに敗れた。

また女子ダブルスでは、全日本選手権準優勝ペアの大藤沙月/芝田沙季が全試合ストレートで優勝を果たした。これまでパラグアイオープンとポーランドオープンで優勝してきた塩見真希/橋本帆乃香ペアは準優勝となった。

篠原夢空(貝塚第二中学校)/由本楓羽の中学生ペアは、1回戦でドデアン・モンテイロ/CIOBANU Irina(ルーマニア)ペアから1ゲームを奪い健闘するも、力及ばず敗退となった。

文:ラリーズ編集部

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