沖縄で戦死した朝鮮人遺骨 「故郷に帰す会」が発掘調査 日本・韓国・台湾から参加

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日本、韓国、台湾の若者らが参加して行われた発掘作業=9日午前11時50分、本部町健堅

 沖縄戦で死亡した朝鮮人の遺骨を発掘し、遺族への返還を目指す「県本部町健堅の遺骨を故郷に帰す会」などは9日、沖縄県本部町健堅の遺骨埋葬地で発掘作業を実施し、日本、韓国、台湾の若者ら100人余りが参加した。

 今回の発掘作業は韓国や北海道の団体、台湾の有志らと合同で主催。参加している日本、韓国、台湾の若者たちは12日まで作業を続ける。同地では7~8日にかけ、人間の脊椎部分の骨2片、戦中の銃弾や戦前の日本貨幣などが見つかっていた。

 作業前にあった慰霊式では、参加者や地域住民が献花。韓国から参加した大学生のパク・スンホさん(25)は「日韓関係について研究している。今回、日本や台湾の若者とも交流し、一緒に歴史を発掘していることに感動している」と話した。

 早稲田大学4年生で台湾出身の張文越(チョウ・ブンエツ)さんは「現場で発掘作業をすると、平和について強く考える。東アジアの平和に意義があることだと思う。遺骨を発見して、遺族の元に帰したい」と話した。

 同会によると、同地には1945年、渡久地港に停泊していた旧日本海軍所属の船「彦山丸」が米軍機に攻撃された際の犠牲者の遺骨が埋葬されており、14体のうち2体が朝鮮人と確認されている。

発掘作業前の慰霊式で献花する参加者ら=9日午前10時半ごろ、本部町健堅