時津町交通渋滞問題 左底郷206号 平日24時間交通量が4万台超え

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土曜の夕方、長崎方面に向かって車が連なる=時津町、左底交差点付近

 西彼時津町の交通渋滞が深刻だ。町を南北に貫く国道206号は平日の24時間交通量が4万台を超え、東の長与町方面と結ぶ国道207号も慢性的な渋滞に悩まされている。渋滞を避けようと「抜け道」の生活道路に車が多く入り込んでいるため、子どもらの安全が脅かされることを懸念する声も町民から上がっている。

 ある週末の夕方、時津町の206号の長崎方面はいつにも増して渋滞していた。沿道には衣料品店や飲食店、スーパーなど、さまざまな商業施設が立ち並び、渋滞の要因になっている。日並郷の店舗で買い物を済ませた長与町三根郷の主婦(39)は「この辺りは安いし、いろいろあって便利。渋滞はあきらめないと」と話した。
 2015年度の全国道路・街路交通情勢調査によると、平日の24時間交通量は、時津町内では左底郷の206号が4万3897台で最多。道路の混み具合を表す指標「混雑度」は、浜田郷の207号が県内3位、左底郷の206号が19位と、県内屈指の渋滞地域になっている。
 206号は長崎と佐世保を結ぶ幹線道路だ。町建設部によると、週末は佐世保方面への行楽や、国道沿いの店舗での買い物で混雑する。平日は通勤の車や物流の大型トラックなどが多く通行しているという。

時津地図

 渋滞は時間的な損失につながる。製造業の長建工業(西時津郷)の社長、古谷和行さん(40)は「通勤時間帯や事故で渋滞したときは時間が読めなくなる」とこぼす。「渋滞が解消すれば時間のロスがなくなり、受注の機会が増えるかもしれない」と期待を込める。
 事故の多さを裏付けるデータもある。時津署がまとめた昨年の交通人身事故発生状況によると、時津町は176件(負傷者244人)だった。これは時津町より人口が1万人多い長与町の約2倍に当たる。同署によると、国道上での追突事故が目立つという。
 同町子々川郷の女性会社員(46)は渋滞にストレスを感じている。「もう少しどうにかならないかと思う」と言う一方で、「時津に店舗が増えて買い物がしやすくなっている。生活の恩恵を受けているのも事実で、我慢も必要なのかもしれない」とあきらめたような表情も見せた。

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