週後半は気温上昇 4月並みの所も 高温に関する早期天候情報

10日(月)午後2時の気温分布

 先週は寒気の影響が強かった北海道で、平年より気温が低くなった。9日(日)朝は旭川市江丹別で-36.0℃と、2月としては42年ぶりの冷え込みとなり、北海道の計14地点で最低気温が-30℃以下を観測するなど厳しい寒さに見舞われた。
 きょう10日(月)日中の気温は、北日本を中心にまだ平年を下回っている地域が多いが、前日よりは高い所が多く、西日本は平年並みか平年よりやや高いくらいとなっている。あす11日(祝・火)以降は、より広い範囲で気温が高めとなる予想で、今週後半は東・西日本で気温が平年よりかなり高くなる可能性がある。

週間天気予報

 その後、来週にかけても、一時的に寒気の影響を受けて平年並み程度となる日もあるが、基本的には気温の高い状態が続く見通し。特に、東海は16日(日)頃からの5日間ほど、北陸や関東甲信、近畿は19日(水)頃からの5日間ほど、中国や四国は20日(木)頃からの5日間ほどは、平年よりかなり高くなる可能性がある。このため、気象庁はこれらの地方に「高温に関する早期天候情報」を発表し、農作物の管理等に注意するよう呼び掛けている。積雪が多い地域では、気温の上昇によるなだれなど、雪融けによる災害にも注意が必要だ。

早期天候情報とは

10日(月)気象庁発表「早期天候情報」 出典=気象庁HP

 原則として毎週月曜日と木曜日に、情報発表日の6日後から14日後までを対象として、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。

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