国交省、郊外宅地の課題解決へ管理構想

国土交通省は宅地など土地管理の強化へ2月10日、国土審議会計画推進部会の国土管理専門委員会の第16回会合を開催した。特に都市郊外部で農地など宅地以外も混在する地域において、管理を強化し特に空き家や空き地などの問題解決の必要性を示した。

都市郊外の宅地の他に農地や森林などが混在するエリアに、空き家や耕作放棄地といった問題が起こりやすいことを指摘した。このようなエリアで実際に住民などへの調査をすると、埼玉県のある地点では空き家率が約半数となった他、空き家に植物が茂ったりハチなどの動物の巣ができたりするといった問題があるという。

国交省では都市郊外のこのような混在型で土地利用の問題が予想される地域は全国で6548地域あるとみており、そのうち4119地域が小規模開発市街地。今後、こういった地域における土地利用の課題と対応方針の他、管理構想についても検討していく。

郊外の開発地では空き家などの問題が生じている

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