インターンシップの内容は、期間や実施する企業によってさまざまです。今回の記事では、1DAYインターンシップ・短期インターンシップ・長期インターンシップの3つの期間ごとの内容と、企業の意図をご紹介しています。また、後半ではインターンシップに参加する3つのメリットを解説していますので、インターンシップに参加するときの参考になさってください!
企業の説明や見学が多い1DAYインターンシップ
株式会社リブセンスとHR総研が共同で実施した2021年に大学を卒業する学生を対象にした調査では、1日のインターンシップに参加した学生が、文系で82%、理系で71%となっており、長短あるインターンシップの期間の中で、最も比率が高くなっています。
参考
HR総研×就活会議:2021年卒学生の就職意識調査結果報告【1】|HR pro
1DAYインターンシップの期間
1DAYインターンシップは、1日間のインターンシップです。一般的に、午前から午後まで行われます。学生にとっては、学業やアルバイトとスケジュールを調整がしやすいため、参加者が多くなっています。また、企業にとっても、期間の長いインターンシップに比べて、導入しやすいメリットがあります。
1DAYインターンシップの内容
1DAYインターンシップは、大きく3つの内容に分かれます。
企業説明会型 企業が業務内容を説明する時間が大部分を占める。
企業によっては、職場見学や先輩社員との交流の場がある。
一般的なインターンシップのイメージ。
テーマは、業界や企業に関することなので、業界・企業理解が深まる。
企業を知るという意味では、見学・体験型のインターンシップがイメージしやすいでしょう。また、企業説明会型は、会社説明会とあまり違いがなく、期待外れの内容となる場合もあります。逆に、ワークショップ型は、積極的に交流したい学生にとっては、企業理解を深めたり、参加した学生・社員の方と交流を深めやすい内容といえるでしょう。
1DAYインターンシップを行う企業の意図
1DAYインターンシップを行う企業は、学生に自社を認知してもらう意図を持っています。また、早い段階で学生と接触することで、採用へとつなげたいという意図もあります。
リクルートキャリアの調査によると、2019年卒学生のインターンシップ参加率は55.9%となっており、民間企業への就職を希望する学生の半数以上がインターンシップに参加していることになります。また、参加するインターンシップの会社数は、4.69社で、1人当たり4、5社のインターンシップに参加していることが分かります。
逆に、企業側がインターンシップを実施しないということは、学生と接触するチャンスを逃していることになります。そこで、最も導入しやすい1DAYインターンシップを実施するという流れもあるようです。
参考
就職白書2019|就職みらい研究所,P30
業務体験ができる短期インターンシップ
短期インターンシップは、サマーインターンシップやウインターインターンシップと呼ばれ、長期休暇中に行われることが多いインターンシップです。
短期インターンシップの期間
短期インターンシップは、数日から数週間の期間で行われるインターンシップを指します。株式会社リブセンスとHR総研の共同調査によると、文系・理系共に、最も望ましいインターンシップは「2~3日」となっています。
(参照元:HR総研×就活会議:2021年卒学生の就職意識調査結果報告【1】|HR pro)
その理由として、半日や1日では企業の理解をするには不十分で、1週間を超えると他の企業を知るチャンスを失ってしまうという学生の意見があります。
短期インターンシップの内容
短期インターンシップは、期間の幅があるため内容はさまざまです。ただ、1DAYインターンシップのように、企業説明だけで終わってしまうということは少ないでしょう。一般的には、参加した学生でグループを作って、グループディスカッションを行ったり、与えられたテーマに対して企画・提案をするプロジェクト活動を展開することが多いようです。
短期インターンシップを行う企業の意図
短期インターンシップを行う企業の意図は、優秀な学生の確保です。1DAYインターンシップではなく、短期インターンシップを行う企業は、採用活動とのつながりを意識しています。グループディスカッションや企画・提案という活動を見る中で、優秀な学生をピックアップして、リクルーターをつけることもあるようです。
職種別のスキルを学べる長期インターンシップ
長期インターンシップは、業界や企業への理解を深めるための活動だけではなく、実際の業務を行い、職種別のスキルを高めていきます。また、1DAYや短期との違いは、賃金が発生するということです。就職活動を直前に控えた大学3年生だけでなく、大学1、2年生の参加希望者も増えているようです。
長期インターンシップの期間
長期インターンシップは、1ヶ月以上の期間で実施されます。ただ、フルタイムで働くというよりは、学業と両立しながら、週2、3日程度働くということが多いようです。
長期インターンシップの内容
長期インターンシップでは、企業で働く社員と同じ業務を行うことが多いです。職種は、ライター、ディレクター、エンジニア、デザイナー、マーケティング、事務、企画など多様です。
例えば、エンジニアの長期インターンであれば、自社サービスの設計・開発・テスト・デバッグを行ったり、他社のサービスを手掛ける場合もあります。WEBサービス、スマホアプリ、ゲーム開発など、企業のサービスによって仕事の内容は千差万別です。
また、基本的なビジネスマナーやメール・電話のやり方を学ぶこともできるでしょう。
長期インターンシップを行う企業の意図
長期インターンシップを行う企業の意図は、入社後のミスマッチを防ぐこと、優秀な人材の確保の2点が考えられます。長期間働くことで、業界・企業への理解を深め、採用の段階でのミスマッチを減らしていきます。これは、企業側にとっても学生側にとってもメリットのあることでしょう。また、インターンシップで経験を積んだ学生が就職してくれれば、人材確保にもつながります。
学生がインターンシップに参加する3つのメリット
インターンシップに参加することは、学生に3つのメリットをもたらします。ただ、参加するインターンシップの期間によって、メリットの大きさは異なります。
ビジネスマナーを知ることができる
インターンシップに参加することで、ビジネスマナーを学ぶことができます。仮に1DAYインターンシップだったとしても、インターンシップに申し込む時のメールのやりとり一つを取っても、ビジネスメールについて学ぶことはできます。
また、会社での服装や言葉遣い、コミュニケーションの取り方についても理解が深まるでしょう。先輩社員と交流したり、間近で見ることで学ぶことができます。
業界・企業理解が深まる
リクルートキャリアの調査によると、企業がインターンシップを実施する目的で一番多いのは、「仕事を通じて、学生に自社を含め、業界・仕事の理解を促進させる」ことです。
(参照元:就職白書2019|就職みらい研究所,P15)
業界・企業理解を深めてもらうのは、インターンシップを実施する企業が最も重視していることです。そのために、先輩社員と交流の場やQ&Aの時間が設けられています。ぜひ、積極的に質問して、インターンシップをより価値あるものにしていきましょう。
インターンシップでする質問については、こちらの記事で詳しく解説しています。
インターンシップ中にすべき質問は?質問例と質問するメリットを紹介
本選考につながることもある
同じく、リクルートキャリアの調査によると、4割以上の企業が「入社意欲の高い学生を絞り込む」「採用を意識し学生のスキルを見極める」ことをインターンシップを実施する目的に挙げています。
(参照元:就職白書2019|就職みらい研究所,P15)
グラフの変動からも分かる通り、インターンシップは、採用を意識したものにする傾向が強くなっています。特に、長期インターンシップに参加する学生は少ないため、本選考につながりやすいと言えるでしょう。
まとめ
インターンシップは、期間ごとに分けると内容の違いが見えやすいです。1DAYインターンシップであれば、企業説明型、見学・体験型、ワークショップ型の3つに、短期インターンシップであれば企画・提案を行うプロジェクト、長期インターンシップであれば実際の業務を社員の方と一緒に行います。どのような目的でインターンシップに参加するかを考えて、目的に合ったインターンシップに参加してください。
参考
学生が本当に行ってよかった INTERNSHIP 2019|就活会議
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<学生が求めるインターンシップ>について考える|新卒採用サポネット
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