佐々木朗のランニングで見えた負けん気 野球女子の坪井ミサトが見たロッテキャンプ

ロッテキャンプを取材している坪井ミサトさん【写真:荒川祐史】

中継リポートを任され、奮闘中、「中継では見られない私目線も伝えたい」

 沖縄・石垣島で1日から行われているロッテの春季キャンプ。CS放送「日テレNEWS24」ではキャンプの様子を全日程生中継で放送し、タレントでスポーツ女子の坪井ミサトさんが現地でリポート。「キャンプに来るのもリポーターをするのも初めてで緊張していたんですけど、選手が頑張っている姿を間近で見られて、中継を見ているファンの人にいっぱい情報を伝えられたらなと思います」と奮闘している。

「一番はやっぱり中継なので見てくれているファンの人に私しか見られないところを伝えられればいいなと思います。また、選手の表情だったりとか、息遣いの荒さだったりとか、中継では見られない私目線のところも伝えたいと思いました」

 小学1年から中学3年まで9年間も野球に打ち込んだ“野球女子”。プロ野球の始球式を何度も経験し、最速107キロの速球を誇る。今回のキャンプでは、経験者だからわかる一味違う視点でのリポートを心掛けている。

「ピッチャーもやらせてもらっていて、球速を上げるコツだったり、選手の立場の気持ちもわかるので、そういった目線でも伝えられるのかなというところはありますね。あとは練習をしていて、コーチに真剣に聞いているときとかはこういうことが気になってるんだなぁ……とかですね」

 9日で第1、2クールが終了。休養日を挟んで11日からは第3クールがスタートし、開幕に向けてさらに熱気を増してくる。それとともにより多くの情報を視聴者に伝えたいとの気持ちも強くなった。

「普段はこんなに練習している姿を見られないので、それはやっぱりキャンプならではだと思います。仕上がっている選手も多いですけど、まだまだこれからの選手もいると思うので、キャンプのときとシーズンが始まるときの選手の違いなどを見られたら絶対に面白いと思います。だいぶ、慣れてきたのでもっともっと色んなことに気づいて、キャンプを見てくれている人に事細かく色んな情報を伝えたいなと思います」

現地にいるからこそわかる素顔「ファンに感謝の気持ち、素敵だなと思いました」

 今回の春季キャンプで一際、注目を浴びているのはドラフト1位ルーキー・佐々木朗希投手だ。高校最速163キロを誇る超大物ルーキーを一目でも見ようと、連日に渡って約2000人ものファンが大挙。中継でも「特に密着して追っているので見てほしいなと思います」と、“専用密着カメラ”を配置してテレビの前のファンたちにその一挙手一投足を余すところなく伝えている。

「まずは何をするにも芯が通っているというか、綺麗だなという印象があります。あとはランニングをしている姿を結構見て、体力が心配という話もあったんですけど全然そんなことなくて、12分間走でも上位ですし体力に問題はないなと、走るのが速いなと思いました」

 メディアの前では真面目で寡黙な性格に映る佐々木朗。しかし、キャンプに来て、実際に動いている姿を見るとその印象も一変した。

「インタビューを受けているときは恥ずかしがり屋かなという印象だったんですけど、走っている姿とかを見たときに、他の選手を気にしてじゃないですけどライバル意識を持って走っている姿を見て、負けず嫌いなのかなという一面も見られました」

 現地にいるからこそ、練習だけではわからないプロ野球選手のすごさも目の当たりにする。午前の全体練習、午後の個別メニュー、さらには居残り練習までこなして疲れ切った選手たちに、帰りを待っていたファンや地元の子供たちから声援が飛ぶ。すると多くの選手が自らファンの元に駆け寄ってサインや写真撮影に応じている。

「選手がメイン球場から室内練習場のところまでカートに乗って移動するんですけど、井上晴哉選手はカートに乗らずに横に来るファンのかたにサインを書いたりとファンサービスをしながら5分ほどの距離を歩いていました。そこはやっぱりファンに感謝の気持ちを込めてやっているんだなと、素敵だなと思いました」

 ロッテの石垣島キャンプは2月13日まで。キャンプでしか見られない選手たちの素顔を、彼女にしかできない形で届けていく。(Full-Count編集部)

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