パナソニック、レーザーSLAM搭載のロボット掃除機「RULO」発売

パナソニック株式会社の調査によると、ロボット掃除機は約78%が関心がある一方で、国内普及率は約7%と低い現状だ。非購入者の買わない理由として「掃除前の片付けが面倒」「きちんと掃除してくれるか」「ゴミの取り残し」などの不安が挙げられている。このような顧客の不安を解消し、掃除をまかせられる次世代のロボット掃除機を目指して、同社は千葉工業大学未来ロボット技術研究センター(fuRo)と連携して、SLAM技術を含む、fuRo Technologyを搭載したコンセプトモデルを開発した。そして、このコンセプトモデルをベースに「ロボット掃除機RULO MC-RSF1000」を開発し、3月下旬に発売する。同製品は、レーザーセンサーを使用した空間認識技術「レーザーSLAM」を搭載しており、従来のカメラSLAMに比べて、より早く正確な空間認識ができる。特長は以下の通り。

1. レーザーセンサーを使った空間認識技術「レーザーSLAM」で、360°全方位の空間をすばやく正確に認識し、掃除完遂性能を向上レーザーSLAMを搭載しており、1秒間に10回転・360°全方位(半径8m)を照射して間取りや床にあるもの、動くものなど部屋の環境をすばやく正確に認識・学習して、精度の高い地図構築と自己位置認識を可能にした。また、障害物の位置もより正確に検知することができる。さらに、高性能な自動走行技術と障害物回避技術で走行のズレやエラーを抑えて部屋中を掃除することで、従来のカメラSLAMと比べ、間取りの一致率や集じんなど掃除完遂性能を向上した。
2. フロント3Dセンサーとアクティブリフト機能で段差やラグなど障害物を検知し、本体を持ち上げスムーズに乗り越える走行を実現同製品には、アクティブリフト機能を搭載している。走行時に高さ最大25mmの段差やラグなどの障害物があった場合、フロント3Dセンサーで検知し、自動的にタイヤユニットを押し出して本体を持ち上げスムーズに乗り越えて走行する。ロボット掃除機のつまづきの原因である、敷居などの段差やキッチンのラグなどの押し込みや巻き込みを抑え、走行可能な範囲が広がった。
3. 音声操作ができるGoogleアシスタント対応とotomo(おとも)機能スマートフォンアプリ「RULOナビ」に加え、新たに「Google アシスタント」を搭載したスマートスピーカー、スマートディスプレイに対応して音声操作が可能になった。また、otomo機能は、レーザーセンサーで人の足の動きを認識して一定距離を保ちながらついていく新しい技術の機能だ。スマートフォンで指示することなく、簡単に任意の場所を掃除させることができる。

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