狂言の面白さ味わう 小美玉 人間国宝が実演解説

©株式会社茨城新聞社

狂言鑑賞会で上演された「清水」の一場面。右は人間国宝の三宅右近さん=小美玉市部室

古典芸能の狂言に親しんでもらう「三宅狂言会狂言鑑賞会」(茨城新聞社、げんでんふれあい茨城財団主催、県など後援)が9日、小美玉市部室の市四季文化館みの〜れで開かれた。プロの狂言師が基本的な知識を実演を交えて解説し、2演目を上演。約200人が楽しんだ。

鑑賞会では、和泉流の狂言師で重要無形文化財保持者(人間国宝)の三宅右近さんが率いる「三宅狂言会」から4人の狂言師が出演。最初に、狂言の歴史や舞台のしつらえ、特徴的な所作などを説明し、「盆山(ぼんさん)」という作品で実演して見せた。続いて「清水」「佐渡狐」の2演目を上演した。

このうち、「清水」は、きれいな水を野山へ行き汲(く)んでくるよう主人が家来(太郎冠者(かじゃ))に命じる話。主人と家来のやりとりの妙が見どころ。化かし合いを含んだ滑稽味のある応酬が会場の笑いを誘った。

演目の合間にはワークショップも開かれ、鑑賞者の中で希望者9人が舞台で、立ち方の基本やすり足などの所作、せりふの抑揚の付け方などを体験した。

夫と2人で石岡市から鑑賞に訪れた60代の女性は「日本の古典芸能が好きなので楽しみだった。解説が分かりやすくてよかった」と話していた。