沖縄で初「日本版海兵隊」が米軍と共同訓練 「危機対応の強化につながる」

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揚陸艦から出動後に浜へ上陸する陸上自衛隊の水陸機動団=9日、金武町・ブルービーチ

 在沖海兵隊は9日、「日本版海兵隊」ともいわれる陸上自衛隊の離島防衛専門部隊「水陸機動団」(長崎県)との共同訓練をブルービーチ(金武町)で報道機関に公開した。水陸機動団と米軍が沖縄で共同訓練するのは初めて。1月25日から2月13日まで実施している。米軍は海兵隊と海軍が参加した。

 沖合の揚陸艦3隻から降りた米兵と自衛隊員が、ボートに乗ってブルービーチに上陸。敵地を制圧した後、ホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)が最新鋭の高機動ロケット砲システム(HIMARS、ハイマーズ)を運び、地上に展開した。

 米海兵隊第31海兵遠征隊の司令官を務めるロバート・ブロディー大佐は訓練後、記者団に「海兵隊、海軍、水陸機動団の訓練は複雑だが、共同でチームワークを組むことで危機対応の強化につながる」と述べた。沖縄で共同訓練をする理由については「沖縄に訓練場がある以外に(特別な)意味はない」とした。

 米海軍第11水陸両用戦隊司令官のリッチ・レブロン大佐も訓練の意義を強調したが、1月25日に沖縄東沖180キロで米海軍第7艦隊のMH60多用途ヘリコプターが墜落した事故と訓練の関連は明らかにしなかった。

 水陸機動団は2018年度に鹿児島県種子島で米軍と共同訓練を実施。日米の軍事一体化や、対中国の緊張感を高めるとの指摘もある。政府内には将来的に沖縄へ配備する構想もある。

 共同訓練は陸自60人、米軍2500人が参加。陸自隊員が偵察用ボートとともに米艦艇に乗艦し、船から出動、収容、上陸を訓練する。