米の潜水艦小型核批判 長崎 反核9の日座り込み

約90人が参加した「反核9の日座り込み」=長崎市、平和公園

 核兵器廃絶と世界平和の実現を訴える「反核9の日座り込み」が9日、長崎市松山町の平和公園であり、米海軍による原子力潜水艦への小型核弾頭搭載に対して抗議する決議文を参加者一同で採択した。
 米国防総省は4日、米海軍が新型の小型核弾頭を搭載した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を実戦配備したと発表。米国は抑止力強化を配備の目的とする一方、専門家からは「核兵器使用の敷居を下げる」との懸念が出ている。
 決議文は「核兵器使用後の悲惨な状況やその影響を本当に知らない愚か者の行為だ」と米国を強く批判。トランプ米大統領に対し、潜水艦から核を撤去することを求めた。
 座り込みを主催する県平和運動センターの松田圭治議長は「(小型核弾頭は)威力が小さいと言われているが、核兵器であることに当然変わりはない。極めて危険な状況だ」と訴えた。
 座り込みは通算452回目。被爆者ら約90人が参加した。採択した決議文は、在日米大使館と首相官邸宛てに送る予定。

© 株式会社長崎新聞社