肥後銀長崎支店が新装 熊本情報を発信

腰壁に県産材を使い、長崎と熊本の工芸品を展示した1階ロビー=長崎市、肥後銀行長崎支店

 肥後銀行(熊本市)が老朽化のため長崎市江戸町で現地建て替えを進めていた長崎支店が完成し10日、営業を開始した。熊本の情報発信拠点とし、長崎と熊本の要素を融合した内装や展示で存在感をアピールしていく。
 オープニングセレモニーに出席した笠原慶久頭取はあいさつで、十八銀行(長崎市)と親和銀行(佐世保市)の10月合併に言及。取材に「長崎県内(金融機関)の競争環境が大きく変わりつつある中で、お客さまにとっての選択肢として一定の役割を果たしたい。新店舗でその姿勢を示す」と語った。
 新店舗は敷地約300平方メートル、鉄筋3階建て約760平方メートル。1階ロビーの腰壁には県産材ヒノキを用い、長崎名物のハタの紋様を刻んだ。「佐世保独楽(こま)」と「肥後こま」など両県の伝統工芸品も展示。外観はガラス張りで、ショーウインドーの写真や映像で熊本の特産品などを紹介する。
 肥後銀によると、県内貸出金残高は約410億円(昨年9月末)。ここ4年で2.7倍になった。長崎支店の従業員数は19人。

ショーウインドーの写真や映像で熊本情報を発信する=長崎市、肥後銀行長崎支店

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