本州では唯一「本線」を名乗るメジャーな地方交通線【50代から始めた鉄道趣味】236 高山本線01

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※【50代から始めた鉄道趣味】の写真は、筆者がプライベートで旅した際にポケットのコンパクトデジカメ(SONY DSC-WX800)で撮ったものです。鉄道会社さんから許可をいただいたワケではないので、乗車券などがあれば誰でも入れる場所から手持ちで撮影したスナップ写真です。特に記載の無い写真は2019年7月25日の撮影です。

50代から始めた鉄道趣味の鉄道旅。今回は本州では唯一「本線」を名乗るメジャーな地方交通線「高山本線」に乗って富山から岐阜に向かいます。本来は【非電化路線に乗ろう】のコラムなのですが、予定を変更します。理由は後述です。

50歳を過ぎて晩熟(おくて)の鉄道ファンになった筆者が初めて高山本線に乗ったのは2009年(平成21年)12月。約10年前です。当時の自宅は東京、中央線沿線でした。青春18きっぷの鉄道旅。東海道本線で岐阜、初めて高山本線に乗って高山に行きました。当時の高山本線各駅停車はJR東海のキハ40系でした。高山方面から到着し、すぐに折返し運転をします。こちらが先頭側ですが、尾灯と前照灯が同時に点いているという珍しいタイミング。

※2009年12月撮影 岐阜駅でJR東海キハ48 6501

2009年12月の写真は、4:3のフレームで撮影したものです。使用機材はオリンパスのコンパクト・デジタルカメラでした。16:9にしても違和感のないものは修正しましたが、写真によってはそのままの4:3フレームで使用しています。

高山本線下油井駅で列車交換したキハ85「ワイドビューひだ」。

※2009年12月撮影

高山駅前で一泊。この夜飲みに入った駅近くの小さな居酒屋さんがちょうどオープンしたて、今回高山に泊まって久しぶりに行ったら大将も10年分貫禄がついていましたがオープン直後に訪れた筆者を覚えていてくれました。なんせその時、客は筆者一人しかいなかったし、カウンターで大将とあれこれ話ながら延々と大将が作るオリジナルの肴と久寿玉の純米酒を燗で飲んだのです。あらためて来し方行く末などを肴にまた飲みました。夜だし酔っていたのでちょっとボケてます。

※2009年12月撮影

2009年、翌朝の高山駅。旧駅舎の時代です。個人的にはこっちの方が好きです。

※2009年12月撮影

これを続けていると止まらないので止めますが、当時は乗り鉄初心者で楽しくてしょうがありませんでした。それにまだまだ筆者にも体力があった時代です。高山から富山、まだ北陸本線の頃なので18切符で敦賀、小浜線で東舞鶴、山陰本線で鳥取、そこから因美線で津山、津山線で岡山、山陽本線で福山に行って福塩線で三次、廃線になった三江線で江津、山陰本線で宍道まで戻って木次線で備後落合、そこからは大好きな芸備線で再び三次。

※2009年12月撮影 高山本線越中八尾駅でキハ28 2360 当時は現役でした

備後落合から三次まで乗ったのが2009年(平成21年)のクリスマス・イヴの夕方でした。芸備線車両には筆者と運転士さんだけ。その若い運転士さんは、15km/h制限の山間部をトロトロ走りながら「一人っきりで暗い山の中を運転していると怖くなるのでふだんは大声で歌っている」とか「到着した三次のコンビニで弁当とビールを買って、再び備後落合まで最終列車を運転して戻り翌朝の始発に備えて一人っきりのクリスマス・イヴを周囲に人家も店もない備後落合駅で過ごす」という話をしてくれました。

※2009年12月撮影 リニューアル前の宍道駅

さらに福塩線で福山から岡山に行って、初めての四国に渡り土讃線でスイッチ・バックを楽しんで高知。桂浜の坂本龍馬像に挨拶をして予土線で宇和島、予讃線から岡山に戻って帰りは豊橋から飯田線で辰野まで行って中央本線で帰りました。

※2009年12月撮影 2012年3月に運用が終了した飯田線の119系電車 えちぜん鉄道に移籍した車両を除き廃車されています

12月21日に東京を出発して12月29日に戻るという長大な鉄道旅、筆者は「長征」と呼んでいました。8日間で3364.6km(420.6km/日)を青春18きっぷの各駅停車で回ったのです。体力あったなぁ、今ではとても無理です。

※2009年12月撮影 JR四国予讃線伊予上灘駅 10年前の筆者です カメラマンはJR四国の運転士さん 一人旅なのでセルフポートレイトが皆無だと言ったら撮ってくれました

何だか高山本線に乗る前に時間がかかってしまいました。内田百閒先生の阿房列車みたいです。お詫びに10年前の素顔をサラしました。今お目にかかっても経年変化しているので分からないと思います。(笑)

まぁ、ノンビリ行きます。よろしくお付き合いの程お願い申し上げます。

【50代から始めた鉄道趣味】237 高山本線02 に続きます

(写真・記事/住田至朗)