福山市20年度予算案1737億円 浸水対策を推進

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 福山市は10日、2020年度の当初予算案を発表した。枝広直幹市長の1期目最後の当初予算編成。一般会計は19年度当初比0.2%減の1737億9千万円で過去2番目の規模となった。自然災害や人口減少、備後圏域の中核を担う都市機能への「三つの備え」を引き続き重点に設定。枝広市長は記者会見で「(1期目の)集大成として備えの充実を図る」と強調した。

 西日本豪雨を教訓に、抜本的な浸水対策に27億700万円を充当。手城川流域の内水氾濫対策となる地下への雨水排水管整備などの23年度完了をにらむ。ため池の廃止や耐震化に2800万円を振り向け、市役所本庁舎の非常用発電設備の更新を含む分庁舎整備に設計費8600万円を計上した。

 人口減少対策では、人工知能(AI)を活用した将来分析や施策の再構築を独自に進める。新たに取り組むフレイル(虚弱)予防の推進には4200万円を計上する。妊娠、出産、子育てを一元的に支援するネウボラは相談窓口を増設して態勢の強化を図る。

 都市機能の強化に向け、JR福山駅前の再生を加速させる。駅の北口広場整備では駐車場解体費など1億1600万円を充当。22年に築城400年を迎える福山城は耐震工事に着手し、城整備関連に計5億3400万円を盛り込んだ。福山北産業団地の2期工事は用地取得に入る。

 一般会計の歳出は、新総合体育館整備などが完了し、投資的経費が11.1%減の219億3600万円。一方、義務的経費は扶助費が過去最高となるなど5.9%増の959億9600万円となった。歳入は市税が0.6%増の737億2600万円。借金に当たる市債残高は1521億円(市民1人32万4千円)となる見通し。

 15の企業・特別会計を合わせた総額は1.6%増の3328億6千万円。17日開会の市議会定例会に提案する。

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