野村克也さん、逝く 戦後初の三冠王、歴代二位の本塁打、選手兼監督、ID野球、ぼやき… ダルビッシュ投手もコメント

画像は『超二流: 天才に勝つ一芸の究め方』より

日本プロ野球の発展に貢献した野球評論家の野村克也さんが11日、東京都内で死去したことが明らかになりました。この突然の訃報に多くの人から悲しみの声が寄せられています。

“ノムさん”の愛称で親しまれた野村さんは、現役時代は南海やロッテ、西武でもプレーし、戦後初の3冠王や、歴代2位の657本塁打を放つなど、強打の捕手として大活躍しました。現役引退後はヤクルトや阪神、楽天の監督を歴任し、その手腕でチームを何度も優勝へ導いています。また、インタビューなどでつぶやく「ぼやき」もファンの間で話題となり、その人柄も人気を集めました。

そんな野村さんの訃報は多くの人に衝撃を与えています。ネット上では、「もうノムさんのボヤき聞けないなんて…ただただ寂しい。ご冥福をお祈りします」といった声をはじめ、

「ショックが大きいです…。ノムさんの解説やID野球が大好きでした。ただまた奥さんの沙知代さんとお会いできると思うので、これからも天国から日本の野球を観ていてください」

「ノムさんサッチーが先に逝ってしまって寂しかったんやろなぁ…向こうでまた仲良くしてください」

「ぼやくって聞くとどこか嫌なイメージが先行するが、あの方のぼやきは時として共感を持たせ、周囲を納得させる言霊が宿っているようにも感じた。これからはゆっくり休んで下さい」

「緻密で姑息でそれでいて大胆。俺がヤクルトファンになったのはこの人の野球を観たから。ノムさんありがとう」

「選手としても、監督としても、すごい方でした。慎んでご冥福をお祈り申し上げます」

といった悲しみの声が寄せられていました。

そんな中、MLBのシカゴ・カブス所属のダルビッシュ有選手も、自身のYouTubeチャンネルで野村さんの訃報についてコメントを出しています。

10分ほどの動画で野村さんへの感謝や、思い出を語ったダルビッシュ選手。野村さんは敵チームの監督であったため、直接話す機会はあまりなかったものの、いつか一緒に野球をやってみたいという想いを抱いていたと明かしています。

その想いが叶う事はありませんでしたが、『野村監督の期待とか評価に対して応えられるように、いい選手になれるように日々努力をしていきたいと思います』と語っていました。

多くの人々に愛された名将・野村克也さんのご冥福をお祈りいたします。(文◎絹田たぬき)

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