軽快なリズム 重厚な音色 新上五島でコンサート ジャズベーシストの紙上さん「楽しい思い出よみがえった」

軽快なリズムを披露したEllingtonian7=新上五島町、鯨賓館ホール

 東京在住のジャズベーシスト、紙上理(しがみただし)さん(79)が8日、新上五島町有川郷の鯨賓館ホールでコンサートを開き、軽快なリズムで約100人の聴衆を魅了した。
 コンサートは県内の有志でつくる絶景ジャズ実行委員会(山口周太委員長)が主催。80歳を間近にする紙上さんが、小学生時代を過ごした同町を訪問するのに合わせ、初めて企画した。
 紙上さんは、リーダーを務める「Ellingtonian7」のメンバー6人と出演。五島列島にちなみ自身が作曲した「Song Of Five Islands」など9曲を披露した。来場者は、紙上さんが奏でる優美で重厚な音色に聴き入り、大きな拍手を送った。
 演奏後、紙上さんは「古里の人たちの前で緊張したが、子どものころの楽しい思い出もよみがえった」と話した。

重厚で優美な音色を披露する紙上さん(左)

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