新たに乗客乗員39人感染、検疫官も 新型肺炎でクルーズ船

防護服を着てクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船する関係者=横浜港・大黒ふ頭

 厚生労働省は12日、新型コロナウイルスの集団感染が発生しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、新たに乗客乗員39人の感染が確認された、と発表した。さらに男性検疫官1人も感染が確認された。

 乗客乗員の感染者数はこれで計174人になった。

 同省によると、感染した検疫官は船内で乗客に質問する業務などに従事。その際、マスクや手袋を着用し、作業ごとに手の消毒をしていた。既に入院して治療を受けており、検疫官と船内外で濃厚接触した人に外出自粛を指示した。

 同省は「船内で作業する職員の適切な感染予防策を改めてチェックし、必要な対策の徹底に努める」とコメントしている。

 クルーズ船は11日夜、真水の精製などを行うために一度、離岸。12日午前9時ごろ、横浜市鶴見区の大黒ふ頭に再び着岸した。

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