ハンドボール日本リーグ長崎大会 大崎電気 首位独走

【豊田合成―大崎電気】前半18分、大崎電気のポスト玉川が速攻を決めて10点目=県立総合体育館

 ハンドボールの第44回日本リーグ長崎大会は11日、長崎市の県立総合体育館で男子の豊田合成-大崎電気が行われ、首位を走る大崎電気が32-29で競り勝ち、通算成績を20勝1分け2敗とした。
 大崎電気の岩永生監督、豊田合成の田中茂監督は、ともに瓊浦高出身。両チームとも東京五輪日本代表候補を多く擁しており、会場はハイレベルなプレーの連続に大いに盛り上がった。
 試合は大崎電気が序盤から優位に立ち、サイド柴山のカットインからのシュートを皮切りに、速攻で計3点を先行した。豊田合成もターンオーバーなどから得点を重ねて、15分に8-7としたが、大崎電気はすぐに反撃。素早い攻守の切り替えから、ポスト玉川、サイド土井らが着実に加点して、豊田合成を3点差で退けた。
 この日は第20週の最終日で、男子は各地で5試合を実施。3位のトヨタ車体はトヨタ自動車東日本に35-18で快勝して、勝ち点を35に伸ばして2位に浮上した。湧永製薬を27-26で倒した4位大同特殊鋼とともにプレーオフ進出を決めた。

◎両監督の地元対決「楽しかった」

 豊田合成の田中茂監督は佐世保市出身の52歳、大崎電気の岩永生監督は長崎市出身の36歳。ともに瓊浦高、筑波大から日本リーグに進んだ2人は、地元での“凱旋(がいせん)試合”に「恩師や家族、友人たちが見に来てくれて、楽しく試合ができた」と感慨深げだった。
 岩永監督は「小さいころから尊敬していた茂さんと地元で戦えるのを楽しみにしていた」。結果は大崎電気がリーグ1位の力を示して今季20勝目をマーク。田中監督は「勝ちたかったけれど(試合後の)岩永監督の現役引退セレモニーのはなむけ」と苦笑いしながら後輩をたたえた。
 リーグ戦4試合を残して、既にプレーオフ進出を決めている両チーム。大崎電気を追う田中監督は「プレーオフを勝ち抜いて、決勝でまた大崎電気にチャレンジできるようにしたい」と意気込んでいた。

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