エンゼルス・大谷 投手としてのメジャー復帰は5月中旬か

バッテリー組のキャンプインを目前に控えているエンゼルスのビリー・エプラーGMは、大谷翔平が投手としては5月中旬までメジャー復帰しない見込みであることを明らかにした。ただし、今季から導入される「二刀流ルール」により、大谷は投手としてマイナーで調整を続けながら打者としてメジャーの試合に出場し続けることが可能になると見られており、指名打者として開幕からエンゼルス打線の中核を担うことになりそうだ。

大谷のトミー・ジョン手術からのリハビリは、昨年9月に受けた左膝の手術によって遅延が生じ、昨年12月にようやく完了。ドクターやトレーナーによる診察の結果、今季の開幕からメジャーのマウンドに立つのは難しいと判断され、エプラーは「投手・大谷」の具体的なメジャー復帰時期として「5月中旬」を挙げた。それまでの間はマイナーの試合で調整登板を行い、徐々に球数を増やすなどしてメジャー復帰の準備を進めていくことになるだろう。

エプラーは「ショウヘイがマウンドに戻ってくる時期として、我々は5月中旬を目標としている。今後、大きな問題が起こらなければ、指名打者としてシーズン開幕を迎えることになるだろう。新しいルールのおかげで、彼はマイナーの試合で投げながら打者としてメジャーの試合に出場することができる」とコメント。ジョー・マドン監督は、大谷の才能を高く評価しつつも「復帰を焦ってはいけない。彼にとっても私にとっても我慢がとても大切だ」と大谷の復帰時期を慎重に判断していく方針を示した。

「投手・大谷」が開幕に間に合わないため、エンゼルスは5人制ローテーションで開幕を迎えることが有力だが、シーズン序盤は試合のない日が多く、先発5番手を置かない4人制ローテーションでスタートする可能性もある。アンドリュー・ヒーニーに新加入のフリオ・テーランとディラン・バンディを加えた3人は先発ローテーション入りが確実で、若手右腕のグリフィン・キャニングも故障さえなければ先発ローテーションに名を連ねるだろう。先発5番手が必要となる場合には、マット・アンドリース、パトリック・サンドバル、ハイメ・バリア、ホゼ・スアレス、ディロン・ピータース、フェリックス・ペーニャらが候補となりそうだ。

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