自動運転社会の未来絵図を描く…日産自動車がSF小説に託した思いとは?

日産自動車は、2019年11月より初のSF小説「答え合わせは、未来で。」をKindleで期間限定販売し、好評のまま終了した。さらにその反響を受け、本小説を製本化して2020年2月7日から、日産グローバル本社ギャラリーとNISSAN CROSSINGにて数量限定で無料配布中。無くなり次第終了とのことだが、予想以上に早いペースで無くなっており在庫は残りわずかだという(2020年2月11日現在)

日産自動車がSF小説「答え合わせは、未来で。」に託した思い

そもそも、この小説はなぜ生まれたのか。日産自動車株式会社ブランド&メディア戦略部の松村氏が語る。

「今、日産が目指しているのは、自動運転社会の実現です。10年前、私達は世界に先駆けて電気自動車を発売しました。誰もが懐疑的だったそんな電気自動車も、今や当たり前になりつつあります。

自動運転も未来の当たり前にする。そんな思いで、これまで蓄積してきた技術力を結集させ、自動運転社会の実現に向けて日夜研究に取り組んでいます。

この書籍は、自動運転が当たり前になった社会の驚きや感動を、みなさんと共有したい。これからの私達の挑戦に期待していただきたい。そこで、未来を描く専門家であるSF作家・ライターご協力のもとに制作いたしました。

車載AIとの会話、信号のない道路、自動運転がもたらす農業改革など、今はまだ夢物語ですが、数年後は当たり前になっているかもしれない。そんな未来のクルマ社会を描いたショートショートが収録されています。」

未来絵図の共有ゆえに生まれるワクワク感が狙い

かつて、電気自動車のときは、社内では共有していた未来の姿があった。日産はそのゴールを目指して突き進み、社会はそれに対応していった。その感動を、社内だけではなく、人類で共有しようという目論見がありそうだ。

書籍の描く世界は、たしかに手を伸ばせばそこに実現できそうな未来の姿があった。日産は果たして、そこに辿り着くことができるのか。まずは読んでみて、未来に答え合わせができるようにしておくのは、面白い経験になるかも。

「#日産未来文庫」特設サイト: https://www.nissan.co.jp/SP/MIRAIBUNKO/

※配布は在庫が無くなり次第終了とのこと

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