白鸚さん、幸四郎さん親子が抱負 東京でこんぴら歌舞伎制作発表

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制作発表会見でこんぴら歌舞伎をPRする白鸚さん(左)と幸四郎さん=東京都内

 香川県琴平町の芝居小屋・旧金毘羅大芝居(金丸座、国重要文化財)で4月11~26日に開かれる「第36回四国こんぴら歌舞伎大芝居」の制作発表会見が12日、東京都内であり、襲名披露となる二代目松本白鸚さん(77)と長男の十代目松本幸四郎さん(47)が抱負を語った。

 親子は2018年1月に襲名し、各地で開催した襲名披露公演は今回が最後となる。こんぴら歌舞伎への出演が11年以来4回目の白鸚さんは「琴平町の方たちはいつも温かく歓迎してくれる。いろいろな思い出のある金丸座で最後の襲名披露を迎えられ、夢のよう」と感慨深げに話した。天下太平、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る舞踊「寿式三番叟(さんばそう)」を披露した後、幸四郎さんとともに襲名の口上を述べる。

 幸四郎さんは14年以来5回目の出演で「隅田川続俤(ごにちのおもかげ) 法界坊」で道楽者の生臭坊主を、「源平布引滝 義賢最期」では源氏再興の思いを秘めた木曽義賢を演じる。「金丸座のコンパクトさを逆手に取って、どう近く、怖く、面白く見せられるかを研究している。古い芝居小屋ならではの歌舞伎見物の空気感を楽しんでほしい」と話した。

 金丸座は1835年の建築で、現存する芝居小屋では国内最古といわれる。こんぴら歌舞伎は琴平町などの主催で1985年から毎年開かれ、今回は町制130周年も記念している。

 公演は2部構成で、午前は「法界坊」、午後は「三番叟」などがある。問い合わせは大芝居事務局(0877―75―6714)。