「マスク買い占め控えて」頭を抱える医療機関 卸売会社の在庫“ほぼない”状況

©株式会社沖縄タイムス社

(資料写真)県内でもマスク姿が目立つように

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国的にマスクが不足する中、沖縄県内の医療機関もマスクの確保に苦慮している。医薬品の卸売会社などに対しマスクやアルコールの流通状況を確認している県によると、「在庫がほぼない」状況。マスクの確保に奔走する卸売関係者からは「医療機関など本当に必要とするところに行き届くよう、不必要なマスクの買い占めは控えてほしい」との声も上がる。

◆このままでは不足

 県は入荷の見通しがつき次第、医療機関に情報を提供する方針だ。

 伊江村診療所の担当者は「マスクは1、2カ月分を何とか確保したが、品薄で値上げしている。運営そのものが大変厳しく、少しでも安く購入したいが、必要なので多少高くても買わざるを得ない」と話す。

 那覇市立病院では、無駄にマスクを消費しないよう職員に伝えている。担当者は「このまま4、5月まで入荷がなければマスクが不足する」と危惧する。また、来院者はマスクを着用してほしいとし、「不必要な見舞いは控えてもらうよう周知している」と話した。

◆入荷は見通せず

 県内の医療品卸売会社の担当者は「品薄が続き、入荷がいつになるか見通せない」と明かす。供給の8割を占める中国での生産が追い付かず輸出が止まり、残り2割の国内生産分を全国で分け合う状況という。

 医療機関だけでなく、個人からの問い合わせも殺到。「これまでの顧客に影響が出ないよう、新規は断っている。今のところ値段も上げていない」という。マスクを買い占める動きが医療用を含めた品薄につながっていると懸念し、「マスク以外で手洗いなど予防できることがある」と語った。