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林木林(はやしきりん)作
庄野ナホコ絵
『二番目の悪者』
私たちの周りには、地域の話題から世界の出来事まで、日々さまざまなニュースがあふれています。その媒体は、新聞・テレビだけではなく、インターネットやSNSも含まれます。このようなデジタル化時代の中、市民が必要な情報にアクセスできる環境を保証し、生涯学習の場を提供するのは、図書館の使命です。そして、情報をより分かりやすく、手軽に得られるよう手助けしていくことも大切な役割です。今回は、そんな「情報」にまつわる、身につまされるような物語の絵本を紹介します。

この物語は、次期の王様候補である銀のライオンをねたんだ金のライオンが言いふらす作り話によって、根も葉もないうわさが拡散していくというリアルな寓話(ぐうわ)です。中でも「うそは向こうから巧妙にやってくるが、真実は自らさがし求めなければ見つけられない」という雲のつぶやき声は心に突き刺さります。そして、「自分の目で何か一つでもたしかめたっけ?」という野ネズミのセリフには、自らに置き換えて考えさせられるものがあります。さて、王様になった金のライオンがもたらした結末とは…。

本書は、情報やうわさをうのみにすることのリスクについて、シンプルに、かつ深く考えさせてくれます。皆さんも本書を手にとって、あらためて「真実」とは何かを見つめ直してみてはいかがでしょうか。大人向けの絵本ですが、小学校高学年から読める作品になっています。