左打者を求めるカージナルス ミラーをメジャー契約で獲得

日本時間2月13日、左打者の補強を目指していたカージナルスは、フリーエージェントの内野手、ブラッド・ミラーと1年間のメジャー契約を結んだことを発表した。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ミラーの年俸は200万ドルになる見込みのようだ。なお、カージナルスはミラーの加入に伴い、ロースターの枠を空けるために、トミー・ジョン手術からのリハビリ中のジョーダン・ヒックスを60日間の故障者リストに登録している。

現在30歳のミラーは、昨季の開幕をインディアンスで迎えたものの、13試合に出場したところでDFAとなり、マイナー契約でヤンキースに加入。ヤンキースではメジャーに昇格できなかったが、金銭トレードでフィリーズへ移り、66試合に出場した。2チーム合計で79試合に出場し、打率.260、13本塁打、25打点、2盗塁、OPS.894をマーク。コンスタントに長打が出たため、長打率(.565)とOPSは自己ベストを更新した。

昨季は二塁、三塁、左翼の3ポジションで12試合以上にスタメン出場し、遊撃と右翼でも1試合ずつに途中出場。メジャーではこの5ポジション以外に、一塁と中堅の守備に就いた経験もある。カージナルスはコルテン・ウォンとポール・デヨングの二遊間コンビのバックアップの層が薄いため、ミラーは本職である二遊間での出場機会が多くなりそうだ。また、控えとしてロースター入りが予想される選手は右打者が多く、左打ちの代打1番手として起用されるケースも多くなるだろう。

ミラーはマリナーズ、レイズ、ブリュワーズ、インディアンス、フィリーズで合計7シーズンのメジャー経験があり、レイズ移籍1年目の2016年は自身唯一となる規定打席をクリア。この年は打率.243、OPS.786ながら30本塁打、81打点と予想外の活躍を見せた。内外野の全ポジションを守れるユーティリティ性と左打席からのパンチ力は、カージナルスにとって貴重な戦力となりそうだ。

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