消費増狙い長期ツアー 長崎県観光連盟協賛、6泊7日 初回は関西圏中心に30人

長崎県の地図を開いて説明を受ける参加者=県庁

 阪急交通社(大阪市北区)が手掛け、長崎県観光連盟が協賛する6泊7日で本県を観光するツアー「ロマンチック長崎長期滞在7日間の旅」の1回目がこのほどあった。同連盟が関わる旅行商品としては過去最長の滞在日数となる。
 県観光統計によると、2018年の本県の観光客数は延べ3550万人で過去最高を更新。だが、観光消費額は3778億円で、県観光振興基本計画(16~20年度)の目標値4577億円には届いていない。一人当たりの消費額は日帰り客より宿泊客が多いことから、県は宿泊客を増やそうと長期滞在型旅行の推進を目指している。
 6泊7日ツアーの1回目は今月2~8日に実施し、関西圏を中心に約30人が参加した。長崎市内の宿泊施設を拠点とし、滞在初日と最終日を除き自由行動が可能だが、2、3、5日目には▽軍艦島・長崎市内▽九十九島遊覧・平戸▽雲仙・島原-を訪れる日帰りのコースツアーも利用することができた。
 初日の2日、参加者は県庁を訪問。同連盟や県の担当者が本県の概要や県産食材などについて説明した。神戸市在住の70代女性は「コースのツアーも自由行動も両方選べるからうれしい。長崎ではグルメが楽しみ」と旅行商品の魅力を語っていた。同社は4月にも同様のツアーを計画している。

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