フィリーズがベテラン救援右腕のハンターと再契約 1年85万ドル

日本時間2月13日、フィリーズは自軍からフリーエージェントとなった33歳のベテラン救援右腕、トミー・ハンターと1年契約を結んだことを発表した。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ハンターの年俸は85万ドルで、最大130万ドルの出来高が設定されているようだ。なお、フィリーズはハンターとの再契約に伴い、ロースターの枠を空けるために、トミー・ジョン手術からのリハビリ中のデービッド・ロバートソンを60日間の故障者リストに登録している。

2018年に65試合で5勝4敗、4セーブ、25ホールド、防御率3.80とまずまずの活躍を見せたハンターだが、昨季は右前腕痛に苦しみ、わずか5試合にしか登板できなかった。7月に手術を受けて12月にはキャッチボールを再開。数週間前にはマウンドからの投球練習を開始しており、このまま順調にいけば、レギュラーシーズン開幕に間に合う見込みとなっている。

ハンターは、レイズでプレイした2017年にも61試合で3勝5敗、1セーブ、26ホールド、防御率2.61という安定した成績を残しており、故障さえなければブルペンの一角としてある程度の働きを計算できる投手である。キャリア初期には先発投手として活躍し、レンジャーズ時代の2010年には13勝4敗、防御率3.73をマークしたが、規定投球回到達の経験は1度もない。

今オフのフィリーズは、打線にディディ・グレゴリアス、先発ローテーションにザック・ウィーラーを加えたものの、ブルペンにはほとんど補強を施しておらず、ブリュワーズからウエーバーでデオリス・ゲラを獲得したのが目立つ程度。ブルペンの戦力アップのためには、昨季故障に泣いたハンターやセランソニー・ドミンゲスが本来の実力をしっかり発揮することが必要不可欠となる。

なお、2年2300万ドルで加入したロバートソンは、昨年8月にトミー・ジョン手術を受けたため、復帰は早くても夏場以降になる。最悪の場合、メジャーのマウンドに戻らないままフィリーズを去ることになる可能性もありそうだ。

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