マーテイ放出のパイレーツ 俊足好守のダイソンとメジャー契約へ

正中堅手のスターリング・マーテイをダイヤモンドバックスへ放出したパイレーツが、マーテイに代わる正中堅手候補の確保に成功した。日本時間2月13日、関係者の話によると、パイレーツはフリーエージェントの外野手、ジャロッド・ダイソンと1年間のメジャー契約を結ぶことで合意に達したようだ。MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、ダイソンの年俸が200万ドルになる見込みであることを伝えている。

現在35歳のダイソンは、ハイレベルな外野守備とメジャー有数の快足で知られており、規定打席に到達したシーズンが1度もないにも関わらず、メジャー10シーズンの858試合で通算250盗塁をマークしている。30歳中盤を迎えても外野守備は高いレベルを維持しており、昨季はOAA(Outs Above Average)+6を記録。少なくとも守備面と走塁面ではマーテイの穴をしっかり埋めることができるはずだ。

昨季はダイヤモンドバックスの外野陣に故障者が多かったこともあり、自己最多となる130試合・452打席に出場。自己最多の7本塁打を放ち、3年ぶり5度目となるシーズン30盗塁もクリアしたが、打率.230、出塁率.313、長打率.320、OPS.633と打撃成績は至って平凡だった。パイレーツではマーテイの後釜として正中堅手を務めることになると見られるが、右打ちのギジェルモ・エレディアとプラトーンに近い形で起用されることになるかもしれない。

チームの立て直しを目指すパイレーツは、守備力の高いジェイコブ・ストーリングスを正捕手に据え、控え捕手には好守に定評のあるルーク・メイリーを獲得。平均以上の守備力を持つ内野手のJT・リドルに加え、ダイソンを獲得するなど、守備力に重きを置いたチーム編成を進めている。守備力を向上させることで投手の成績アップに繋げる狙いがあるようだが、この試みがどのような成果を上げるのか、今季のパイレーツの戦いぶりに注目したい。

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