エミネムが第92回アカデミー賞の授賞式で過去の埋め合わせ的に「Lose Yourself」をサプライズで披露

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ラップ界のスーパースター、エミネムが第92回アカデミー賞の授賞式で、2002年に公開された彼の半自伝的映画『8マイル』からの主題歌「Lose Yourself」のパフォーマンスを披露した。

マルチ・プラチナ・ラッパーであるエミネムは、2003年のアカデミー賞にて、この「Lose Yourself」で、ラップ・ソングとしては史上初の快挙となる<最優秀オリジナル歌曲賞>を受賞していたが、授賞式には姿を見せず、共作者のルイス・レストが代理でトロフィーを受け取っていた。この年の<最優秀オリジナル歌曲賞>には、エミネムの他にも、映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』からU2の「The Hands That Built America」、映画『ワイルド・ソーンベリーズ ムービー』からポール・サイモンの「Father and Daughter」、映画『シカゴ』からカンダー&エッブによる『‘I Move On』、そして映画『フリーダ』からエリオット・ゴールデンサールとジュリー・テイモアによる「Burn It Blue」がノミネートされていた。

んな過去の埋め合わせをすべく、今年の授賞式にサプライズで登場したエミネムの圧倒的なパフォーマンスに、観客席からはスタンディング・オベーションが巻き起こった。

2003年当時のエミネムは、自身のレーベルが運営するウェブサイト“SouthPawer”のインタビューの中で、授賞式を欠席した理由についてこう明かしていた。

「実は、あの晩はずっと寝てたんだ。(アカデミー賞に)ノミネートされたことを聞いた時、ただ漠然とこの賞は俳優のためのものだから、俺なんかが受賞できるわけがないと思ってた。グラミー賞やアカデミー賞が何なのか、MTVアワードやそういった類の賞をもらうことに何の意味があるのか、よくわかっていなかったから授賞式には行かなかった。受賞の望みはゼロに等しいと思ってたから、アカデミー賞を受賞したと知った時、混乱していたと思う。みんながこの曲について話していたところに、僕は“ああ、でも他の映画はロック・ソング賞みたいなのを獲ったんだろ”なんて調子で。あの頃の俺は、人生のどんなことにおいても、ラップが公平な扱いをされていないと感じていて、それに対する抗議が、最初に招

待されたグラミー賞の授賞式に出席しなかった理由でもある。なぜ“ラップ・アルバム”と“最優秀アルバム”が分かれているのかも、ラップ・アルバムが最優秀アルバムにノミネートされないのも理解できなかった」

エミネムは、先日突如リリースしたニュー・アルバム『Music To Be Murdered By』が全米と全英の両チャートで初登場1位を獲得し、アメリカではアルバムが10作連続で初登場1位という前人未踏の新記録を達成した他、イギリスでも連続1位アルバムの最多記録を保持している。

Written By Laura Stavropoulos