B-Max Racing with motopark、2020年スーパーフォーミュラ・ライツに阪口晴南を起用

 全日本スーパーフォーミュラ選手権等、さまざまなカテゴリーで活躍するB-Max Racing with motoparkは2月12日、全日本F3選手権から2020年に名称が変わる全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権に、阪口晴南を起用すると発表した。

 阪口はレーシングカート界で数多くのタイトルを獲得し、弱冠16歳で限定Aライセンスを取得すると、2015年からFIA-F4に参戦、2016年からは全日本F3選手権とFIA-F4にダブルエントリーし、FIA-F4では宮田莉朋とタイトルを争った。

 その後、2018年まではホンダ系の育成ドライバーとして全日本F3を戦ってきたが、2019年はスーパーGT GT300クラスでK-tunes Racingに加入。第1戦岡山でいきなり優勝を飾る結果を残し、チャンピオン争いを展開した。この年はカローラ中京 Kuo TEAM TOM’Sから全日本F3にスポット参戦もし、表彰台を獲得している。

 そんな阪口だが、「まだ20歳ですし、フォーミュラでも頑張りたいと思い、こちらからアプローチさせていただきました」と2019年12月18〜19日に鈴鹿サーキットで行われた全日本F3選手権の合同テストにB-Max Racing with motoparkから参加。新車のダラーラ320に乗り込み、印象的なスピードをみせつけた。

 このテストのときのエンジニアからの評価も高く、若手育成に力を注ぐB-Max Racing with motoparkの組田龍司代表から、新たにスーパーフォーミュラ・ライツとなる2020年のシーズン全戦参戦のチャンスが与えられることになったという。

「まずは今回、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権にフル参戦の機会を与えていただけたことに対し、組田代表、宮田社長をはじめとするB-Max Racing with motoparkの皆さまに深く感謝を申し上げます」と阪口はコメントした。

「もちろん参戦させていただくからには、応援していただいているファンの皆さま、スポンサーの皆さま、そしてチームのため、自分自身のステップのために、全力でシリーズチャンピオンを目指して頑張ります。応援よろしくお願い申し上げます」

 また、阪口を起用することになった組田代表は「2020年シーズンの新生全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権に、日本とヨーロッパで気持ちをひとつにして戦うB-Max Racing with motoparkは阪口晴南を起用してフル参戦することになりました。今年から始まる新しい選手権を、晴南と一緒に戦えることになり、大変嬉しく、興奮しています」とコメントした。

「彼はこれまで多くのチームで豊富な経験を積んできました。そして、何よりもスピードのあるドライバーだと思っています。これまでも、いつタイトルを獲得してもおかしくない実績の持ち主で、今年、我々B-Max Racing with motoparkが、昨年の全日本F3選手権に続き連覇を狙う上で、必要なドライバーだと思って採用を決めました」

「ライバルチームからも、速い外国人ドライバーや、実力派日本人ドライバーが参戦してくるとは思いますが、我々は晴南で全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権初代チャンピオンを獲りにいきます! 皆さま、応援よろしくお願いします」

 すでに2020年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権には、カローラ中京 Kuo TEAM TOM’Sから宮田と小高一斗が、TODA RACINGからは名取鉄平の参戦が決まっている。組田代表の言うとおり、2019年のチャンピオンチームであるB-Max Racing with motoparkからの阪口の参戦は期待が高まるとともに、阪口自身にとっても言い訳がきかない体制とも言える。スーパーフォーミュラ・ライツの2020年の見どころのひとつと言えそうだ。

全日本F3選手権鈴鹿合同テストの2日目トップタイムをマークした阪口晴南(B-Max Racing with motopark)

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