ちょっとオトナな夜を…本格懐石とぴったりのお酒を味わう隠れ家へ

 毎週月~金曜日 ゆうがた5時58分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」。水曜日は「奈良にうまいもんあり!」と題して、美味しいお店を数珠つなぎで紹介していきます。今回は「茶の間 吟」さんという懐石料理のお店で、落ち着いた隠れ家的な雰囲気、そして料理にあったお酒が楽しめるということで…

本格懐石とぴったりのお酒を味わう隠れ家

路地裏にひっそりと佇む隠れ家的な料亭、今回ご紹介する懐石料理のお店「茶の間 吟」さんです。

リポーター

「こちらのお店は、どれくらい前から創業されているんですか?」

茶の間 吟・松井さん

「昭和43年、1968年に父の代から始めました。場所は昔は大森町にあったんですけど、しばらくしてこちらの大宮町に移ってきたのが1975年なので、今年で45年になります。代々、田原本で魚の卸売りをしていまして、そこで元々5代ほど営んでいた魚太商店という仲卸業なんですけど、そこからお店を始めたということです。」

リポーター

「そちらは(魚太商店)は何年くらい前からですか?」

茶の間 吟・松井さん

「150年くらい前ですね。父が継いでいて、そこからこのお店を始めたので。」

リポーター

「その卸売りのお店をされていて、そこから懐石料理屋さんじゃないですか、その理由というのはあるんですか?」

茶の間 吟・松井さん

「仕出し屋をしていたみたいですね、田原本のほうで。昔は田原本に花街があったので、卸売りと仕出し料理と乾物など、色々なものを売っていました。当時の引き札ですかね、年末のチラシみたいなものが出てきたんですけど。」

リポーター

「そして松井さんが今。」

茶の間 吟・松井さん

「屋号、吟というのを父親の代からの代替わりですね。」

リポーター

「こちらのお店は、海の幸、山の幸など厳選された食材を使ったコース料理を堪能することが出来ます。まずいただくお料理は…?」

こちらは自家製・鹿のハム!鹿や猪は猟師から仕入れていて、血が回っていないので臭みはなく食べやすいんです。

さらに奈良の大和野菜、地元の食材も使っています。こちらを自家製の合わせみそと自家製の梅肉を付けていただきます!

リポーター

「やわらかい!鹿のお肉って、イメージでは、クセがあるのかなとか…臭みもなく、すごく食べやすい。身がキュッと詰まっている感じもあるんですけど、すごくやわらかい。味付けもシンプル。こういう、鹿のお肉を使ったお料理を、こちらでは出されているんですか?」

茶の間 吟・松井さん

「はい。鹿以外にも猪もあります。宇陀の猟師から直接頂いています。上手にさばかれるので、血が回らなくて臭みがないんです。鹿のハム以外にも、うちは朴葉で味噌仕立てで出すのもありますし、朴葉焼きですね。それと、味噌がすごく合うので、味噌のだしでお鍋も出しています。」

続いていただくのは、この時期ぴったりのお魚を使ったこだわりの「クエのしょっつる鍋」です!

茶の間 吟・松井さん

「こちらのクエは土佐清水から直送で送ってもらっています。なかなか手に入らないです。だしはしょっつるなんです。ハタハタの魚醤を使っています。先代からのこだわりなんです。」

リポーター

「美味しそう。それではいただきます。…美味しい!もっと淡泊なのかなって想像していたんですけど、程よい脂身ですごくなめらかですね。あと、お味もすごくあっさりしているので、クエの脂身と、そのあっさりさというのが丁度良いと言いますか。お野菜もいっぱい入っているのでヘルシーですね。」

茶の間 吟・松井さん

「これもまたお酒と合うんですよ。」

続いては、他になかなか出回っていないという、珍しい食材をいただきました。それがこちら!珍味・ほっけのたまごです。

北海道の奥尻島からお店のために送られていて、一年で二週間ぐらいしか取れる機会がないので、本当に貴重なんです。

リポーター

「ほっけのたまご…初めて見ました。すごく綺麗ですよ。どんな味がするんだろう。じゃあ、いただきます。…美味しい!!すごくつぶつぶ食感がありますね。プチプチ弾けて塩辛くて、でもちょっと甘みもあって、これはお酒にも合いそうだし、もちろん白いご飯とかもすすみそうな、ヤミツキになる味ですね。」

茶の間 吟・松井さん

「珍味をお出しする時は、ごはんにトッピングしてお出ししています。」

リポーター

「ご飯にこのまま乗っけて食べたい!でも、お酒も良いと思うんですけど。」

茶の間 吟・松井さん

「この料理に合うお酒を持ってきてとおっしゃっていただければ、その都度その都度、お客様の好みに合わせて料理に合うお酒をお出しします。」

貴重なほっけのたまごを食べてみたいという方は、事前にお店に連絡していただきたいと思います。

様々な料理に合うお酒を提供している「茶の間 吟」さんでは30種類以上の日本各地から取り寄せた日本酒が揃っていて、蔵から直送しているお酒もあるんだとか。ご主人の松井さんが利き酒師という資格を持っていて、お食事前から食事中、そしてデザートまで全てのお料理に合うお酒を選んでいただけるそうなんです。

気になるお店の場所は?

近鉄線新大宮駅とJR奈良線奈良駅の間にあり、徒歩5分ほど。コース料理がメインとなっていますので、事前にお店に連絡をお願いします。

※この記事は取材当時の情報です。

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