破天荒ディレクター“ナスD”がヒマラヤ最奥の聖地へ! 150日間長期取材で「打倒NHKスペシャル(笑)」

テレビ朝日系では3月8日に、開局60周年記念「氷と雪に閉ざされた秘境の地 天空のヒマラヤ部族 決死の密着取材150日間」(午後9:00)を放送。同局の“ナスD”こと友寄隆英ディレクターが、アジア最後の秘境ともいわれる極寒の地・ヒマラヤの最奥の地を目指す。

今回、友寄Dは、30年ほど前に過酷な海外取材を手掛け、世界第2の高峰・K2の西陵世界初登頂、パキスタン・ラカポシ北稜初登攀を果たすなど数々の功績を残し、“辺境ディレクター”と呼ばれた元同局局員の大谷映芳氏とタッグを結成。日本から約5000キロ離れた“ヒマラヤ最奥の聖地”ネパール・ドルポへと出発し、そこからさらに最奥にある集落のティンギュー村を目指していく。ティンギューに行きつくためには、標高5000m以上の三つの大きな峠を徒歩で越えていかなければならない過酷な旅となる。

友寄Dは2018年秋、ドルポに初めて到達したときは、「大地は全面、茶色。正直、まったく面白くなくてこの土地で特番なんか撮れるのかなと思ったんです」と告白。しかし、四季を通して取材を続けるうちに姿を変えていく大地の移り変わりに、「“大地ってこんなに変わるんや”って、初めて大地が愛しく思えたんです。“大地で人間は生きている”ということ、そして“ドルポにはこんな生活を送っている人たちがいる”ということを日本の皆さんに伝えたいと心から思いました」と感動とともに振り返った。

また、今回の密着取材では、「今回は風景と現場の音、ナレーション、音楽で魅せていきたいと思っています。目指すは“打倒NHKスペシャル”(笑)。ヒマラヤはめちゃくちゃ絶景が広がっているので、150日の間に映像的にはNスぺを超えたのでは!?と思う瞬間がたくさんあるんです。リアルなものを真っ正直に撮り続けるしかない。2020年のヒマラヤ部族のリアルはこれなんです」と、とことん“リアル”にこだわっていることを強調した。

最後に友寄Dは、「もちろん“笑い”の部分はありますが、破天荒なキャラがヒマラヤでどんなことをしてくれるんだろう…と期待してくれる固定ファンの皆さんの期待はある意味、裏切ってしまうのかもしれません。でもその裏切りを超えるものを作らなければならないと思っていますし、ディレクター人生26年間の集大成としてすべてを出しています。決してムダな時間にはさせないのでぜひ2時間半、お付き合い願いたいです」と力強くアピールしている。

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