2年連続GG賞、虎選手会長・梅野に滲む自覚 「リーダーシップを持ってやっていく」

阪神・梅野隆太郎【写真:荒川祐史】

昨季はチーム防御率を大幅に改善、要因は内角球の使い方

 昨年まで2年連続ゴールデングラブ賞を獲得。セ・リーグを代表する女房役となった阪神・梅野隆太郎捕手がスポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」の「12球団キャンプキャラバン」に登場し、「リーダーシップを持ってやっていく」などと決意を語った。

 選手会長を務める28歳は自覚に満ちている。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜で捕手として活躍した野口寿浩氏によるインタビューで、「阪神は梅野のチームだと思っている。その自覚は?」と問われると、きっぱり言い切った。

「あります、もちろん。捕手はチームを引っ張っていかないといけない。勝つためにはそういうものは必要。リーダーシップを持ってやっていこうと思っています」

 福岡大から2013年ドラフト4位で阪神入団。2017年から100試合以上に出場し、昨季は日本記録となる123補殺を記録した。2018、19年にゴールデングラブ賞獲得。押しも押されもせぬ阪神の中心選手となった梅野には自覚がにじみ出ている。

 2018年は4.03だったチーム防御率は昨年12球団トップの3.46に改善された。その要因を野口氏に問われ、梅野は内角球の使い方を挙げた。

「西さんが(オリックスから)加入したことで、内角の使い方ですね、無理をしないところと、攻めていくところ。その辺のメリハリをはっきりつけられたシーズンでした。これまで(内角を)使わない投手も内角をどんどん使っていけたので」

 ホームベースの横幅を目いっぱい使う西勇輝投手の加入が、梅野のリードの幅をも広げたのかもしれない。梅野のリーダーシップ、リードが、2005年以来リーグ制覇から遠ざかる阪神浮沈のカギを握っている。(Full-Count編集部)

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