漁協と協業 かまぼこ販売 平戸のファミリーマート 今後、刺し身や湯引きも 

陳列棚に並んだ練り製品の品定めをする親子連れ=平戸市、ファミリーマート生月大橋店

 長崎県平戸市生月町に13日オープンした「ファミリーマート生月大橋店」は、地元の舘浦漁協が製造するかまぼこなどの水産加工品を取り扱う。ファミリーマート(東京)によると、県内のフランチャイズ加盟店で漁協と協業するのは初めて。
 同店の売り場面積は約169平方メートル。陳列棚には通常のコンビニ商品に加え、アゴ(トビウオ)やイワシなどが原料の練り製品9種が並ぶ。今後、同漁協で水揚げされるアジ、イカの刺し身やアイゴの湯引きなども販売する予定。
 同店は24時間営業。近くの同漁協直売所が午後3時で閉店するため、住民から「遅い時間でも水産加工品や刺し身を販売してほしい」と、元同漁協職員で同店オーナーの白石勢揮さん(57)に要望が出ていた。
 同店は、車27台やバイク10台の駐車場を併設するなど、観光客らの土産品需要にも対応。白石さんは「若者の魚食普及や住民、観光客の憩いの場になれば」と話している。

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