手取り17万円で一人暮らしする費用は?貯金ができる5つの節約術も

手取り17万円で一人暮らしをする場合、家賃の目安は5万5千円にし、生活費は、項目ごとにメリハリをつけるのがポイントです。また、5つの節約術を実行することで、月々2万~3万円の貯金をすることも可能でしょう。そして、収入を増やすという視点からおすすめの転職エージェントのご紹介もしています。

手取り17万円の月収・年収の内訳は?

手取り17万円の方の月収は、約21万~22万円です。まずは、月収から差し引かれる厚生年金・健康保険・雇用保険の3つの社会保険と、所得税・住民税の2つの税金を確認していきましょう。下記の表は、月収が21万円でボーナスがないケースの金額です。

社会保険料、税金の区分	支払い金額(およその金額)
厚生年金	20,130円
健康保険	10,890円
雇用保険	630円
所得税	3,600円
住民税	7,500円
合計	42,750円

※あくまで参考の金額となりますので、参考程度にご覧になってください。

参考

平成29年9⽉分(10⽉納付分)からの厚⽣年⾦保険料額表|日本年金機構

平成31年4月分(5月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表 |東京都|日本健康保険協会

平成31年度の雇用保険料率について|厚生労働省

No.2260 所得税の税率|国税庁

手取り17万円一人暮らしの理想的な家賃と生活費

手取り17万円で一人暮らしをするには、家賃5万5千円前後が理想的です。生活費は、節約を意識することでクリアできる金額でしょう。

家賃は6万円以下

生活をする上での家賃額は、手取り額の1/3が理想的と言われています。手取りが17万円の場合は、家賃は約5万6千円が適切な金額と導き出せます。また、この場合の家賃は、管理費などの居住に必要な費用も含めて考えるのがおすすめです。

ただ、立地やセキュリティなど、外すことができない条件もあるでしょう。その場合は、6万~7万円程度までは許容範囲ですが、生活費や食費を節約しても、貯金するのは難しくなるでしょう。

節約しないと貯金は難しい…

総務省の統計データを参考に、手取り17万円の場合の理想的な生活費を算出すると下記の通りになります。食費、日用品費などを節約することで、月々2万~3万円の貯金をすることができます。

項目	金額
家賃	56,000円
水道・光熱費	10,000円
通信費・交通費	10,000円
食費	30,000円
日用品費	20,000円
その他(交際費、娯楽費など)	20,000円
貯金	24,000円
合計	170,000円

上記の表は、理想的な金額配分を表したものです。自炊ではなく、コンビニや外食が多い場合、交友関係が広く交際費がかかる場合、趣味にお金がかかる場合など、生活にかかるお金は人それぞれです。自分なりにカスタマイズするときに、一つの目安になさってください。

参考

家計調査報告家計収支編|2018年(平成30年)平均結果の概要|総務省統計局,P15

貯金するための5つの節約術

手取り17万円で貯金するためには、積極的に節約する必要があります。ここでは、節約するための「現状把握」「削減断行」「継続のポイント」の3つの要素をご紹介します。

家計簿をつけて収入と支出を把握することから

収入と支出を把握して、現状把握することが貯金の第一歩です。手軽に始めるのであれば、大まかな項目が用意されている手書きのものかアプリがおすすめです。

紙の家計簿のおすすめは、「日本一売れている」と豪語する『家計ノート2020』(小学館)です。レシート1枚につき1行を合言葉にしており、毎日たった3分の習慣で、年間約15万円の節約ができると言われています。節約術を伝えるコラムも充実しており、家計簿をつけながら節約家になれる一冊です。

アプリの家計簿のおすすめは、「家計簿Zaim」です。ユーザーの87%が続けられると評価しており、ダウンロード数は850万に上ります。レシートの読み取り機能、銀行のキャッシュカードやクレジットカードとつながる機能、項目ごとにグラフで一覧できる機能など、便利な機能が満載で、しかも基本無料です(アプリ内課金あり)。

家計簿をつけることで、これまで何となく使っていたお金を意識するようになり、無駄な買い物が確実に減っていきます。始めやすいやり方で、トライすることをおすすめします。

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家賃・通信費などの固定費を下げる

家計簿をつけるようになると、どんな項目に月々いくら使っているかが分かるようになります。毎日のちょっとした節約を積み重ねるのも大切ですが、大きな金額を節約するには固定費の見直しが効果的です。

まずは、通信費や保険料などのプランを見直しましょう。通信費は、スマートフォンと自宅のインターネットの費用です。通信費のプランは複雑なことが多いですが、一度大型家電ショップに足を運んで、プロの方に相談することをおすすめします。仮に、通信費が月々1,000円下がれば、年間で1万2千円の節約ができます。保険料も同様です。

また、月々自動的に引き落とされているアプリやサービスはないでしょうか? 例えば、Amazonプライム、Kindleアンリミテッド、ネットフリックスなどがあります。活用しているのであれば価値あるものですが、利用がない状態であれば、契約を解除することをおすすめします。月々1,000円のサービスでも、年間で1万2千円かかっています。

そして、一番大きな節約につながるのは、家賃を下げることです。6万円の家賃のところに住んでいる人が、5万円の家賃の家に引っ越したら、月々1万円、年間で12万円を節約することができます。ただし、引っ越し費用や敷金礼金が発生しますし、荷物詰めなどの手間も発生します。金銭的な部分だけでなく、時間や労力も考えて、総合的に判断することをおすすめします。

自炊をすることで毎月1万円は変わる

一人暮らしだと、コンビニやお弁当屋さんで買って食事を済ませてしまった方が楽で、費用もかからないと思いがちです。しかし、自炊していない人が自炊することで、食費は月々1万円以上節約できます。場合によっては3万円以上節約できることもあるのです。

総務省統計局の単身世帯の月の食費平均は、44,067円です。例えば、毎日3食を外食で済ませたとします。そうなると、月々4万~7万円ほどの金額になるのです。

【3食外食の場合】

区分	食事内容	金額
朝食	コンビニのおにぎりと総菜パン、ペットボトルのお茶	400円
昼食	定食屋、お店やコンビニのお弁当など	500円~1,000円
夕食	コンビニのお弁当、サラダ、デザート	500円~1,000円
合計		42,000円~72,000円(月)

外食を自炊に切り替えることで、食費は2万円前後にまで抑えることができます。努力次第では、1万5千円程にすることも可能でしょう。もちろん、自炊は時間がかかりますが、週末にまとめて作り置きすることで、時間を確保することは可能なはずです。

いきなり3食すべてを自炊に切り替えるのは大変だと思いますので、「飲み物を家から持参する」「朝食をごはんとふりかけにする」「週に1回は夕食を作る」というように少しずつ取り組むことをおすすめします。毎日買っているお茶のペットボトルだけでも、160円×30日=4,800円です。お茶のパックを買って家で作れば、1カ月300円ほどで済み、月々4,500円の節約につながります。

参考

家計調査報告家計収支編|2018年(平成30年)平均結果の概要|総務省統計局,P15

冷暖房費の節約は扇風機とこたつがカギ

夏は冷房、冬は暖房が欠かすことができません。ただ、少しの工夫で冷暖房費を節約することが可能です。

ダイキンによると、1度エアコンの設定温度を高くするだけで約10%の節電につながります。また、扇風機を使って、風を作ることで体感温度が下がります。

冬は、こたつを使うことで、暖房費を抑えることができます。一人暮らしであれば、こたつをメインに暖を取ることをおすすめします。

参考

家庭用エアコン節電情報|ダイキン

体調管理をすることは節約につながる

体調管理も大切な節約になります。一人暮らしで風邪を引いたり、体を壊してしまうと、医療費がかかります。また、その間は仕事もできませんし、家事も満足にできなくなり出費がかさみます。

節約を意識するあまり、病院に行かず市販の薬だけで何とかしようとする人もいますが、早く回復することが最終的には費用がかからない方法です。体調が崩れているなと思ったら、動ける元気があるうちに病院で診察してもらうことをおすすめします。

おまけ:メリハリをつけることも大切!

ここまで、5つの節約術をご紹介してきました。この5つの節約術を行っていけば、確実に節約はできます。しかし、1ヶ月程度で燃え尽きてしまっては、効果は薄いです。そこで大切なのが、メリハリをつけて、節約を継続させることです。

基本的に、節約はいままで自由に使っていたお金を「減らす」ことです。人間、減らしてばかりだと幸福を感じることができません。そこで、ルールを決めて自由に使えるお金も確保しておきましょう。例えば、「月に1回はお気に入りのレストランで食事をする」「長期休暇では旅行に行く」「週に1回は趣味のボルダリングをする」などです。そうすることで、幸福感を感じることができ、生活にもメリハリが出てきます。

転職は手取り額を上げる1つの方法

「節約していくこと」と同時並行で進めていきたいのが、「収入を上げること」です。収入を上げるには、いまの会社で経験を積んで、スキルを磨いて昇進する方法もありますが、転職するという選択肢もあります。「転職なんてできない」とは思わずに、まずは転職エージェントに登録してみることをおすすめします。

求人数の多さからおすすめのエージェントは、リクルートエージェントです。リクルートエージェントには、20万件以上の公開求人があります。また、これまでに40万人以上の転職をサポートしている実績があるので、登録して損はないでしょう。

また、20代の経験が少ない方やキャリアに自信がない方は、ハタラクティブがおすすめです。ハタラクティブは、未経験の転職に強く、未経験OKの求人を2,300件以上持っています。また、カウンセリングを重視しているので、相談するつもりで登録してみることをおすすめします。

そして、地方在住の方や女性の方はパソナキャリアがおすすめです。パソナキャリアは全国に拠点が多く、サポート体制の充実度が業界No.1と言われています。女性の転職にも強く、女性からの評価が高いエージェントです。

参考

転職希望条件入力│リクルートエージェント

ハタラクティブ

あなたの転職、手厚くサポートします!│パソナキャリア

まとめ

手取り17万円で一人暮らしをする場合、家賃は5万5千円前後、生活費は項目によってメリハリをつけることがポイントです。節約のステップは、家計簿をつけて現状把握をし、固定費や食費を見直すことで節約を断行し、自由に使うお金を確保して継続するモチベーションを保つようにする、の流れです。そして、収入を上げることも視野に入れて、転職エージェントにアプローチしてみることも考えてみてはいかがでしょうか。

参考

II 総世帯及び単身世帯の家計収支|家計調査年報(家計収支編)2018年(平成30年) 家計の概要|総務省統計局

所得税のしくみ|国税庁

個人住民税|東京都主税局

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