チャップマン アルトゥーベの決勝弾は「少し怪しいと思う」

10年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指した2019年のヤンキースの戦いは、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第6戦でクローザーのアロルディス・チャップマンがホゼ・アルトゥーベにサヨナラ本塁打を浴びたことにより幕を閉じた。しかし、チャップマンが投げる球種がわかっていたかのようなアルトゥーベの思い切りのよいスイングについて、サイン盗みが行われていたのではないかという疑惑が持ち上がっている。チャップマンは、実際にサイン盗みが行われていたかどうかはわからないと前置きしつつも、「少し怪しいと思っている」とコメントした。

チャップマンは、アルトゥーベに浴びた決勝弾について「あれについてはいろんな憶測が広がっているよね」と発言。「僕はあの出来事の責任を受け入れるよ。僕が本塁打を打たれて僕たちは負けた。マウンドに立っていた投手は僕で、アルトゥーベと対戦していた男も僕だからね」と語りつつも、ホームインするアルトゥーベのユニフォームをチームメイトが脱がそうとしなかったこと、アルトゥーベがユニフォームのなかに何らかの電子デバイスを装着していた疑惑があることについて「多くの人があのビデオを見たと思うよ。今、とても有名な映像だからね」と言及した。

「あのときの彼の行動を見たら、少し怪しいと思うのは当然じゃないかな。結局のところ、事実がどうなのかはわからないけどね」とチャップマン。2017年シーズンのサイン盗みについて、アストロズにはメジャーリーグ機構からの処分が下されたものの、チャップマンはアストロズがヤンキースを破った昨年のリーグ優勝決定シリーズも、アストロズのサイン盗みの対象となっていた可能性があると考えているようだ。また、2017年にアストロズに在籍していた野手のなかで、真っ先にこの問題について口を開いて謝罪したマーウィン・ゴンザレス(ツインズ)の言動を高く評価していることも明らかにした。

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