手取り26万円の生活はどうなる?家賃の目安や月々の貯金額など解説

手取り26万円というと、年収はいくらくらいになるのでしょうか。また、手取り26万円で一人暮らしをするとしたら、どのような生活になるのでしょうか。月々どのくらい貯金ができると思いますか? 当記事では、手取り26万円の月々の生活費の内訳などをご紹介します。

手取り26万円の額面金額と年収は?

「額面金額」とは、各種税金や社会保険料を控除する前の総支給額のことです。それに対して「手取り」とは、額面金額から税金や社会保険料が差し引かれた、実際に銀行に振り込まれる額のことを指します。それでは、手取り26万円の額面金額や控除の内訳などについて見ていきましょう。

年収の目安は400万円前後

一般的に、額面金額の75〜85%が手取りの額と言われています。この割合で計算すると、手取り26万円の年収は、ボーナスなしで約400万円となります。一般的なボーナスは年収の15%程度と言われていますので、ボーナスが支給される場合は年収460万円くらいになります。

控除される金額は?

額面金額から控除されるものの内訳の目安は、以下のとおりです。

控除	割合の目安	手取り26万円の場合の月額の目安
健康保険料	10%	33,000円
厚生年金保険	1.7%	6,000円
雇用保険	0.3%	1,000円
所得税	5%*	7,000円
住民税	10%*	14,000円

*収入から各種控除を引いた所得税課税対象額に対する割合です。

参考

平成31年4月分(5月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表|全国健康保険協会

No.2260所得税の税率|国税庁

パートが雇用保険に加入するメリットとは?【社労士監修】|ミドルシニアマガジン

住民税、健康保険、年金などの割合が多く、手取り26万円の場合、月々の控除額はおよそ8万円前後が一般的のようです。

手取り26万円で一人暮らしはできる?

それでは、手取り26万円で一人暮らしをした場合の生活費の内訳や、実際にどのような生活が営めるのかを見ていきましょう。

一人暮らしの家賃の目安は?

理想の家賃の目安は、手取りの30%と言われています。これで計算すると、手取り26万円の理想の家賃は7万8千円となります。次で触れる一人暮らしの生活費の内訳から考えても、手取りの30%の家賃で余裕のある生活が営めると言えるでしょう。

ただし、この「30%」は一律には理想の家賃とは言えず、手取りが少ないほど30%では割合が高くなりすぎるため、金額をもっと下げる必要が出てきます。

一人暮らしの生活費の内訳

総務省が発表した「家計調査(2018年)」および東京都の家賃相場情報をもとに、一人暮らしにかかる生活費とその内訳をまとめてました。

食費	40,000円
家賃	78,000円
水道光熱費	12,000円
衣類・日用品	20,000円
保険・医療費	7,000円
交通・通信費	12,000円
交際・娯楽費	34,000円
貯金	57,000円
合計	260,000円

この内訳で生活した場合、手取り26万円で毎月5万円程度の貯金が可能になります。1年間このペースで貯金できれば、年間およそ60万円は月給のみで貯蓄ができるということになります。

参考

<用途分類>1世帯当たり1ヶ月の収入と支 出単身世帯・勤労者世帯・勤労者世帯以外の世帯・無職世帯|e-Stat

東京都の家賃相場情報|賃貸住宅D-room

自炊する人の生活費の目安

それでは、手取り26万円で自炊中心の生活をした場合、生活費にどのような違いが出てくるのでしょうか。外食を含めた食費の平均額4万円から、外食費を少なめに計算して内訳をまとめました。

食費	25,000円
家賃	78,000円
水道光熱費	14,000円
衣類・日用品	20,000円
保険・医療費	7,000円
交通・通信費	12,000円
交際・娯楽費	34,000円
貯金	70,000円
合計	260,000円

外食を控え、自炊中心の生活を心がけるだけで、月々の貯金額が7万円に増えます。ガスや電気を多く使うことになるので水道光熱費は少し高めなります。自宅で料理を楽しみたい人は、ワンルームよりはキッチンとリビングルームとの仕切りがある1K以上の物件がおすすめです。

外食が多い人の生活費の目安

自炊はしない、外食を楽しみたいという人の生活費の内訳を見て見ましょう。

食費	50,000円
家賃	78,000円
水道光熱費	10,000円
衣類・日用品	20,000円
保険・医療費	7,000円
交通・通信費	12,000円
交際・娯楽費	34,000円
貯金	49,000円
合計	260,000円

ここでは、1日の食費を約1,600円で計算しました。外食中心の生活になると食費が高くなり、水道光熱費は少し安くなりますが、全体的に見て貯金の額が減ってしまいます。自炊をしない人は、キッチンスペースにこだわらないワンルームの物件を選ぶことで家賃を節約するのもいいかもしれません。

貯金重視の人の生活費の目安

将来のために貯金をしたい、または旅行などの趣味のためにお金を使いたいという人の生活費の内訳を見てみましょう。

食費	20,000円
家賃	70,000円
水道光熱費	10,000円
衣類・日用品	20,000円
保険・医療費	7,000円
交通・通信費	10,000円
交際・娯楽費	30,000円
貯金	93,000円
合計	260,000円

家賃の安い物件にする、食費を節約する、スマートフォンを格安に変更する、娯楽・交際費をおさえるなどの工夫で、毎月10万円近く貯金をすることができます。

手取り26万円で二人暮らしの生活は?

手取り26万円で二人暮らしをした場合の生活費は、どのようになるのでしょうか。

<二人暮らしの生活費の目安>

食費	60,000円
家賃	80,000円
水道光熱費	15,000円
衣類・日用品	30,000円
保険・医療費	10,000円
交通・通信費	15,000円
交際・娯楽費	30,000円
貯金	20,000円
合計	260,000円

浪費をしなければ、毎月貯金をすることはできます。少し節約すれば月々の貯金額も増えるので、子供や老後に備えてできるだけ貯金しておくようにするといいでしょう。

【すぐできる!】節約のための3つのポイント

生活費を見直して少しの工夫をすることで、収入を増やさなくても月々の貯金額を増やしたり、もっと余裕のある生活が営めます。ここでは、節約のためのポイントを3つご紹介します。

固定費を見直す

家賃やスマートフォンの料金など、月々固定でかかる費用を見直すことにより、毎月の出費を減らすことができます。例えば、駅から少し離れた物件、郊外エリア、築年数が古いなどの安価な物件を選ぶことにより、毎月の家賃を節約することができます。また、大手キャリアから格安のスマートフォンに変えることで通信費を半額以下に節約することもできます。

自炊を心がける

外食を控えて自炊を心がけることで、食費を大幅に節約することができます。コンビニエンスストアでのちょっとした食べ物も、毎日のこととなるとかなりの額になりますので注意が必要です。お弁当や水筒を持参するなどし、日々の心がけで少しずつ食費を減らせば健康な食生活につながるでしょう。

家計簿をつけて無駄を減らす

ちょっとした買い物も、重なると生活費に大きな影響を与えることがあります。そんなときは毎日家計簿をつけることにより、無駄な出費を見直して節約につなげることができます。家計簿と聞くと面倒なイメージがあるかもしれませんが、最近ではスマートフォンの無料アプリなどで気軽に収支を記録できるものもあります。毎日続けられる自分にあった方法を選んで、家計簿をつけてみましょう。

まとめ

手取り26万円あれば、余裕をもって一人暮らしができるでしょう。貯金額は減るものの、夫婦二人暮らしの結婚生活も営める額です。ただし、子供を持つことを考えた場合、さまざまな費用がかかり、少し家計が苦しくなることもあるかもしれません。将来の養育費のことを考え、可能なうちにできるだけ貯金しておくといいでしょう。

参考

年収400万円 手取り25万、26万円で一人暮らしの生活費はどうなる?|LIFUL HOME’S

手取り26万円で一人暮らし!家賃目安や月の貯金額はどれくらい?|Rooch

手取り26万・額面34万の生活!年収・貯金に家賃、住宅ローン、一人暮らし・夫婦・子供2人の家計簿まで|キャリアオタク

手取りの意味と月給・年収の額面から手取りを計算する方法|doda

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