フジ演出・木月洋介に聞く【前編】人がウソをつく顔が面白い! 『人間性暴露ゲーム 輪舞曲』ができるまで

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英国貴族の婚活パーティをコンセプトに、参加者全員が独身を装い結婚成立を目指す完全オリジナルの正体隠匿系ゲーム『人間性暴露ゲーム 輪舞曲~RONDO~』。

昨年10月に放送された第1弾は、スリリングな心理戦の中に出演者の意外な表情が垣間見られると、深夜帯ながらもTwitterのトレンド入りを果たすほど話題となった。そして、その第2弾が、今夜、2月14日(金)25時25分~新たなメンバーを迎えて放送される。

第2弾に出演する人気YouTuberゆん(ヴァンゆん)が番組とコラボしたプレイ動画は170万回再生(2月12日時点)を超えており、放送に向けて各方面からも期待が高まっている。

そんな注目を集める番組、『人間性暴露ゲーム 輪舞曲~RONDO~』はいかにして誕生したのだろうか?企画・演出・チーフプロデューサーを務めるフジテレビの木月洋介に話を聞いた。

難解なゲームを番組に「シミュレーションに3ヵ月かけた」

木月洋介( 『人間性暴露ゲーム 輪舞曲~RONDO~』企画・演出・チーフプロデューサー)

――『人間性暴露ゲーム 輪舞曲~RONDO~』を企画した経緯を教えてください。

木月:「フジテレビが作るオリジナルゲームのようなものを」と上司から打診されて考えていたら偶然、「人狼」やボードゲームが好きで現在大学の教員をしている高校・大学時代の同級生から「こんなゲームを考えたのだが、テレビ向きなのではないか?」と連絡がきたんです。

送られてきたゲームは既に「輪舞曲」として完成している状態だったのですが、その時点ではものすごく複雑で、まずはそれを読み解くのが大変でした(笑)。

「執事」「メイド」「家政婦」「サイコパス」…など役が13もあって。これをそのままプレイしたらとんでもない時間がかかるので、「これを地上波で、初心者の人にも楽しんでもらえるようにするとしたら…」と、その同級生とともに改良を重ねていきました。

――具体的にどうやって番組に落とし込んでいったのですか?

木月:番組にするためには企画書だけでは通らないので、ADさんたちと一緒に何回もルールを変えてシミュレーションを繰り返して作ったVTRを企画書に付けました。VTRは編集もし直しましたし、シミュレーションには3ヵ月くらい時間がかかり本当に大変でした。

そもそも最大15人向けだったルールを5人向けに特化することで、ゲームの内容は全部変わってしまいます。そこから勝利条件を全部組み直してシミュレーションを繰り返して、ゲーム内のパワーバランスを調整する必要があるんです。

役で言うと、 情報があまりない “独身”はどうしても負けすぎてしまう。だから、“タレコミ情報”や“借金王あぶり出し”、“魔女狩り”といった番組用の新しいイベントを加えてパワーバランスを調整しています。

だまし合い、リベンジ…本性があぶり出される!

第2弾では新たなプレイヤーも加わる

――出演者の意外な面が見られるのがとても興味深いです。指原莉乃さんが戦略家に見えて違いましたね。

木月:指原さんにゲームをやらせてみたら意外に弱くて、第1弾の放送ではズタボロでしたね。 いやー、指原さんはピュアなんですよ、いつも困った顔をしちゃいますから。

第2弾のオファーをした時に、快く受けてくれたので、本人的にも今回はリベンジの気持ちがあったのではないでしょうか。前回より上手くなっていましたね。

第1弾に引き続き出演の指原莉乃

――出演者のキャスティングはどのように決定するのですか?

木月:番組としては指原さんを中心に、その時に指原さんと組んで面白い人や、仲良い人をメンバーとして加えるかたちで考えています。あとは、第1弾に出演した松丸亮吾さん、今回新たに出演するカズレーザーさんといった「頭が良いだろうけれど、このゲームだったらどんなやり方をするだろう?」という人。

逆に「こういうゲームには向いていないだろうな」という人の戦い方も見てみたいです。戦い方はチームによっても変わるし、配られるカードによっても変わる。このゲームはだまし合いですからね。

カズレーザーは台風の目となるか?

――第2弾の出演者の戦いぶり、見どころは?

木月:初出演組の中で、兼近(EXIT)さんはコミュニケーション力が抜群だから、絶対に上手いだろうなと思っていたら、予想以上でした。アンガールズ田中さんは、本当は苦手だろうなと思ってオファーしたのですが、上手かった。

コミュニケーション力抜群のEXIT兼近大樹

逆に宇垣美里さんみたいな人は、ウソをつくのが上手いのかなと思ったら意外とそんなこともなくて。カズレーザーさんのように揺さぶりをかけてくる人もいますし。人間性が露わになって面白くて、やっぱり人がウソをついている時の顔はものすごく面白いですよね。

第1弾に引き続き、もっと戦いぶりを見てみたくて、今回も若槻千夏さんに出演のオファーをしました。若槻さんは頭が良すぎて恐ろしい。予想を外さないうえに、動物的な気迫で押してくるんですよね。

初出場のアンガールズ田中卓志と、戦いぶりが素晴らしい若槻千夏

このゲームは誰がプレイしてもその人の意外な面が見られるんです。後で編集の際に、「こんな表情していたんだ!」って見つけて驚きます。

若槻さんはウソがバレそうになった時の切り替えしがすごいですからね、「わたしそういう性格なんで!」みたいな力技。そういうタレントの本性がこのゲームという場を使ってあぶり出される、そういうところを楽しんでもらいたいです。

―― 今後の番組の展開を教えてください。

木月:このゲームを皆さんにやってほしいです。あとは「ゲームを見ているのが面白い」という状況を作りたくて、いかに実況で面白くできるか、カメラも自分で切り替えられるようにしたい、など考えています。生でこのゲームを見られたり参加できたりするイベントができたら楽しいですね!