韓国の防護服五輪ポスター「遺憾というより、とんでもない」 田中復興相が批判

福島県飯舘村で栽培されたストックが飾られる中で会見する田中復興相=14日午前、復興庁

 田中和徳復興相(衆院神奈川10区)は14日の会見で、韓国で東京電力福島第1原発事故をやゆする動きがあることを批判した。「遺憾というより、とんでもない。非常に大きな問題だ」と指摘。外交ル-トを通じ韓国政府に申し入れたという。

 韓国では、民間団体が防護服を着た聖火ランナーのポスターを作製するなどしている。田中氏は福島県の関係者から風評被害の助長を懸念する声が上がっていることを踏まえ、「関係省庁と連携し、科学的根拠に基づいて正確な情報を国際社会に丁寧に説明したい」と述べた。

 一方、この日の会見場には、福島県飯舘村の長泥地区で除染土を再利用する環境省の実証試験で栽培されたストックの花が飾られた。小泉進次郎環境相(衆院神奈川11区)が各省庁に活用を呼び掛けており、田中氏は「いい香りがする。大臣室にも飾りたい」と笑顔を見せた。

© 株式会社神奈川新聞社