シンガポールのIR運営ゲンティン、「横浜に専念」 大阪の事業者公募参加見送り

シンガポールのリゾート・ワールド・セントーサ内の水族館にあるレストラン。魚を観賞しながら料理が楽しめる

 カジノを含む統合型リゾ-ト施設(IR)を運営するゲンティン・シンガポールは14日、横浜でのIR事業に専念すると発表した。大阪府・市が同日締め切ったIR事業者公募への参加を見送り、「横浜を絶対訪れるべき観光地とすべく、全力で努める」とした。

 横浜市が誘致を目指すIRを巡っては、国内外の複数企業が運営権獲得に名乗りを上げている。市は2020年度予算案にIR誘致推進事業費として4億円を計上。今年6月にも、事業者の公募条件を定めた「実施方針」を発表する方針を示している。

 ゲンティンはシンガポ-ルでIR「リゾ-ト・ワ-ルド・セントーサ」を運営している。タン・ヒーテック社長は1月末に横浜で開かれたIR関連の見本市で、横浜への参入に意欲を見せていた。

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