見えない下船、疲労の色濃く 集団感染のクルーズ船乗船者

【搬送】県内外から救急車がクルーズ船近くに集まり、感染が確認された乗船者の搬送に備えた。運転手らも白い防護服を着て待機した=7日午後1時半ごろ、横浜港・大黒ふ頭

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。横浜港沖に停泊した3日から検疫が行われ、乗客乗員から新たな感染者が連日確認されている。14日には80歳以上の希望者が下船したが、依然として3千人以上が待機を余儀なくされている。

 クルーズ船は1月20日に横浜港を出港。同25日に香港で下船した男性(80)の感染が確認されたと香港当局から通報を受け、厚生労働省が異例の「再検疫」を開始。2月5日に乗船者のうち10人から陽性反応が出たことを皮切りに、感染者は増え続けている。

© 株式会社神奈川新聞社