第1日は11位に沈んだ平戸。2年連続最下位からの脱出に向けて好発進とはいかなかったが、苦しい台所事情の中で各選手が奮闘した。小場総監督(ダイコウ建設)は「第2日はインターハイ出場経験のある大学生も走る。粘り強くつなぐしかない」と前を向いた。
序盤は43歳の松田憲(陸自大村)が見せ場をつくった。節目の25度目出場となる今大会は2区に出走。1区西(別府自衛隊)から6位でたすきを受けると、各チームの主力級と渡り合って区間4位と力走し、順位を一時5位へ押し上げた。
昨年主要区間を担った選手が大会直前に椎間板ヘルニアでリタイア。58歳の末吉(県警)や急きょエントリーした54歳の今村(平戸市役所)も一般区間を走る。掲げたスローガンは「つなごう、平戸のたすきと心」。松田憲は「末吉さんたちに出てもらえるだけでもありがたい。若い選手たちと真剣勝負できるこの舞台はやりがいがある」と最終日の次走に思いをはせた。
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