新幹線長崎ルート 整備方式「真摯に、予断なく」 協議入り巡り 国交省が佐賀県に回答

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 国土交通省は14日、九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)の整備方式についての佐賀県との協議を巡り、同県からの質問状に対する回答を文書で送った。フル規格を前提としない幅広い協議を求め、同県の合意がない限り事業を進展させないことを認める内容。速やかな協議入りも改めて求めた。これに対し、佐賀県幹部は報道陣に「回答になっていない」と不満を示した。
 回答は同県が今月12日付で送った12項目の質問に一つずつ答える形。フル規格が前提の協議でないかや誘導しないかとの質問には「特定の整備方式を前提とせず、五つの整備方式をフラットに並べて真摯(しんし)に議論したい」と同県の協議の考え方に沿うことを強調。フル規格以外の結論になった場合の対応については「国交省として何らかの予断を有してはいない。与党PTに報告の上、進め方を議論する」と答えた。
 与党検討委のフル規格整備方針を「重く受け止める」とする発言と、協議入りに際して「フル規格を前提としない」とした発言に矛盾はないのかとの質問には「矛盾はない」としたものの、従来通り「与党の方針は2年間の議論を経て出されたもので、行政機関として重く受け止めるべきもの」とした。
 その上で、協議入りの提案から2カ月が経過する中で「いまだ事務的な調整が続いていることにじくじたる思いを持っている」とも記し、可及的速やかに協議に入ることを求めた。
 協議入りに関しては、赤羽一嘉国交相も14日の閣議後会見で「なかなか入れないのは大変当惑している」と強調。事務方の調整が長引けば山口祥義知事と再度会談したい意向を示した。

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