東京都が新型コロナウイルス感染症の症例を発表…2/13判明事案その② 70代男性

東京都が2月14日、都内において2月13日に判明した新型コロナウイルスに関連した感染症の症例の概要を発表した。

感染症の症例が確認された患者は、都内在住の70代の男性。都内在住のアルバイト従事者であり、2月13日に、医療機関から、発熱及び呼吸器症状があり、湖北省武漢市に滞在歴のある旅行者との接触歴がある症例として報告がされ、東京都健康安全研究センターにおいて検査を実施。2月14日に陽性と判明した。

この患者は、本人からの申告によれば、発症前14日以内に湖北省及び浙江省の滞在歴はないが、1月15日または16日に武漢市からの旅行者を接客している。また、都内患者(2月13日判明)が参加していた1月18日の新年会でも、接客に従事していることが判明している。

以下、東京都が発表した概要全文

概要
 (1)年代: 70代
 (2)性別: 男性
 (3)居住地: 東京都
 (4)症状、経過:
1月20日 勤務先に出勤(自転車で移動)するも体調不良(倦怠感)のため早退
1月21日 発熱、咳、下痢。都内医療機関Cを受診(自転車で移動)
1月22日 都内医療機関Cを再診(自転車で移動)
1月23日から26日 自宅療養
1月27日以降 症状が改善せず、都内医療機関Dを受診(タクシーで移動)し、そのまま入院。現在も入院中
2月13日 東京都健康安全研究センターで検査実施
2月14日 陽性判明
(5)備考:本人からの申告によれば、発症前14日以内に湖北省及び浙江省の滞在歴はないが、1月15日または16日に、武漢市からの旅行者を接客している。また、都内患者(2月13日判明)が参加していた1月18日の新年会でも、接客に従事していることが判明している。

※ 患者・御家族の人権尊重・個人情報保護に御理解と御配慮をお願いします。

【都民の皆様へ】

○ 新型コロナウイルス感染症は、我が国において、現在、流行が認められている状況ではありません。都民の皆様におかれましては、風邪や季節性インフルエンザと同様に咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。
○ 湖北省及び浙江省から帰国・入国される方あるいはこれらの方と接触された方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、事前に保健所に連絡した上で、受診していただきますよう、御協力をお願いします。また、医療機関の受診にあたっては、湖北省及び浙江省の滞在歴があること又は武漢市に滞在歴がある方と接触したことを事前に申し出てください。

【多くの方が集まるイベントや行事等の参加・開催について】
〇 多くの方が集まるイベントや行事等に参加される場合も、お一人お一人が咳エチケットや頻繁な手洗いなどの実施を心がけていただくとともに、イベントや行事等を主催する側においても、会場の入り口にアルコール消毒液を設置するなど、可能な範囲での対応を検討いただけますようお願いいたします。

(参考)コロナウイルスとは
人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるSARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。詳細は、国立感染症研究所の情報ページをご参照ください。

「人に感染するコロナウイルス」(国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html
(参考)
・「新型コロナウイルス感染症について」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

・「新型コロナウイルス感染症に関する情報」(東京都感染症情報センター)
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/2019-ncov/

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