高速バス「ランタン号」利用者減受け 3月末で終了 長崎―鹿児島  

 長崎県交通局は14日、長崎市と鹿児島市を結ぶ高速バス「ランタン号」について、利用者の減少を受け3月末で運行を終了すると発表した。
 ランタン号は長崎駅前から諫早、大村両市を経て鹿児島中央駅までを約5時間半で結ぶ。運行は1日2往復。2009年に同局が単独で運行を開始し、11年からは南国交通(鹿児島県)と共同運行している。
 同局によると、18年度の輸送人員は7432人で1便当たり乗客10.3人。16年に熊本地震で高速道路が寸断され一時、運行時間が長くなったことを機に客離れが進んだ。南国交通も運行継続が難しいと判断した。
 同局の担当者は取材に「やむなく廃止するが、10年間ご利用いただき感謝申し上げる」とコメントした。4月以降、同局が運行する高速バスは熊本、大分、北九州、宮崎行きの4路線となる。

●関連記事

© 株式会社長崎新聞社