ハムのドラ1河野が紅白戦で圧巻デビュー! MAX149キロ完全投球に「順調に来ている」

日本ハム・河野竜生【写真:石川加奈子】

念願の初実戦に手応え「ゾーンで勝負できたことは自信に」

 日本ハムのドラフト1位ルーキー、河野竜生投手が15日、沖縄・国頭で行われた紅白戦に白組の先発として今季初めて実戦のマウンドに上がった。最速149キロを叩き出し、1回を打者3人でパーフェクトに抑えた。

 衝撃の実戦デビューだ。先頭のルーキー、片岡を直球2球で簡単に追い込むと、3球目は128キロのスライダーで空振り三振を奪った。2番の石井を148キロ直球で遊ゴロに打ち取り、3番のビヤヌエバをフルカウントから149キロ直球で見逃し三振に斬って取った。

 11球中、変化球は片岡を三振に仕留めたスライダーとビヤヌエバへの初球107キロカーブだけ。直球9球は全て140キロ後半で、最速は149キロだった。「なかなか味わえない雰囲気の中で投げさせてもらって結果としても最初としては良かったので、これが全てではないですが、1つ通過点として順調に来ているかなと思います」と気持ち良さそうに汗を拭った。

 初実戦のテーマは、自分のボールがどこまで通用するか試すことだった。「真っすぐが多かったですけど、しっかり投げきることができて、バッターの反応を見ても、指にかかっていいボールがいっているかなと思います。これを続けて、もっともっとレベルアップしていきたいです」と手応えを口した。

 ルーキーは全員が2軍キャンプスタートだったため、サバイバルレースのゴングが鳴るこの日を待ち望んでいた。「早く試したかったので、15日は長かったですけど、今となっては短かったです。ゾーンで勝負できたことは自信になります。ただ、これで本当に抑えられるかどうかと言えば、もっと高さであったり、変化球の制球力も大事になってくる。これから実戦で課題が出ると思うので、そこでしっかり勝てるピッチャーを目指してやっていきたいです」と今後のステップアップを見据えた。(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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